感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
面白い!
登場人物4人の視点で切り替えながら描かれている
序盤はどの視点でも『静か』な印象
静か、陰湿というような何処か覇気がないような雰囲気
頻出する惨殺がよりその雰囲気を強く感じさせた
『ブルーマーダー』となった元警察官
彼の正義は守られて欲しい、変わらないで欲しい。
そんな正義だった
暴力での制裁は許されるものではないが、彼の正義は間違っていないからこそ
ブルーマーダーは1代で終わったんだと思う
前作で姫川班は解体されており、事件解決に向けてのチームワーク感は無いものの
別の事件から繋がっていく元姫川班の姫川と菊田
2人の変わらない関係、新しい関係に心打たれた
Posted by ブクログ
バン、バン、と小ぶりにしたハンマーで人間が一瞬で破壊され、畳まれ、カバンにしまわれる。
生命倫理と真逆の描写に価値観が揺さぶられ、感動する。
この凶悪犯にもファミリーのような関係が存在する。
覚悟を決めた戦いにのぞみ、歩き出す背中を見送るシーンで「カッコいい」と表現するシーンは印象的。
こうしてブルーマーダーが増殖する。
今生きていることも奇跡というニュアンスの描写があったと思うが、今ここの生を確かめたくなる。
姫川は脳内で無限にレイプ犯を殺し、殺人犯にシンパシーを感じている。その危うさを理性でカバーしているため、菊田への恋愛感情を押し殺してきた。
これで最後かもしれない、菊田が死ぬかもしれないという本当に最後のさいごに感情が決壊する、人質立てこもり犯との対峙シーンは秀逸。
Posted by ブクログ
ここまでのシリーズで一番面白かった。
登場人物の様々な視点、時系列の変化など複雑に絡み合っているのに分かりやすい。さすが誉田哲也。
面白い話を考え付くだけではなく、それをどう伝えるか。そんな小説の面白さの要素を考えさせる作品だった。
池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。シリーズ第6弾。
Posted by ブクログ
菊田の結婚が、あまりにもあっさり書かれていたので、「進撃の巨人かよ」と叫びそうになった。今回の殺しはかなりグロい。できるだけ想像しないようにして読んだ。ストロベリーナイトが赤で、それと対を成すような青の本作。殺し方も血がたくさん出るストロベリー〜に対して、本作は血が殆ど出ない
木野の生い立ちがあまり描かれていなかったので、その辺もう少し知りたい。裏切り者が誰なのかが分かり、木野も付きものが落ちたようになった。裏切り者が下野でもなく、ガンテツでもなくて安心した〜。ラストが清々しくて好きだ
Posted by ブクログ
【2023年98冊目】
さて、姫川玲子シリーズ、早くも6冊目です。今回立ちはだかるのは、殺した後に人を折りたたむという、どういう思考でそんな人体の始末方法が思い浮かぶんだ……と思う感じの、過去最悪の殺人鬼。
このシリーズは警察側だけでなく、犯人側の思考もしっかり描写されるのが特徴的ですが、それでも真相は最後までわからないのだから、すごいなと思います。姫川は、そのわからない犯人の思惑にある種共感して、事件を解決まで導く才能があるのですが。
事件と並行して、姫川の心情の変化とか、ある種の吹っ切れとか、菊田の結婚もあって、また一つ強くなっていく姿が眩しい一作です。ガンテツさんとの絡みは、姫川は嫌でしょうが読者としてはちょっとニコニコしてしまう。腐れ縁ってわけでもないですが、切れない関係性なんだろうなぁと。
インビジブルレインの牧田が好きなので、名前が出てくるたびに姫川と一緒にちっちゃくダメージ食らってますが、あの過去があったからこそ姫川が強くなってるんだよなぁと思ったりもします。
するする読めて、本当に面白いシリーズです。
Posted by ブクログ
姫川玲子がかっこ良すぎた、、、
立て篭もりのシーンまでは正直そこまでかな?と思っていたけど玲子の演説が熱かった。
今回登場する男性警察陣が何か足りないというか、玲子が強いから色褪せて見えるだけかもしれないけど牧田が恋しくなった。
引き続き警察組織の難しさやもどかしさも感じた。