感情タグBEST3
味付けの難しい煮魚や肉豆腐、茹でずに直に炒めれるほうれん草炒め、肉味噌のレタス包み。
ハンバーグのこつ、カレーのこつ。あんかけのこつ。
どれもじゅうぶん納得。わかりやすく簡単な説明に加え、料理大好きな先生の人柄がわかる文章で楽しめました。
手頃な値段でつくれるものも多く、よいレシピ本です。材料費だけかけて失敗して、かえって損したという経験のある方、お試しを。
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料理エッセイでありレシピ本でもある。
あー本当に美味しそう。調理道具や調味料についてのこと、分量が少人数向けで嬉しい。
カツ代先生、ごちそうさまでした。ありがとうございました。
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小林カツ代さんは言わずと知れた料理研究家。なんとなく、読みたくなって購入。非常に平易な内容で読みやすく、お腹が空いてくる本。読んでいて料理がやりたくなる本ですね。
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お料理入門、である。再入門できた、そんな気がする。
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少年期に『美味しんぼ』の洗礼を受けてしまったため、食に対してひねくれてしまった。
「スキヤキを食わせるからには、せめて魯山人風のスキヤキくらい食わせてみろ。」というのは、かの海原雄山氏のセリフであり、純情な僕は真面目に魯山人風スキヤキなどを作っていた時期もあった。未だにアサヒスーパードライが飲めなかったりする。
だがね。そのうちそういうのが面倒になってきた。小林カツ代は、そんな僕に手を差し伸べてくれる。
本書の冒頭は、ひとりすき焼き。
「鍋は、フライパンがうまくいきます。ちょっと風情がないけれど。」
風情より楽ちん、確実を。
オムライス。
「断じて高級料理風オムライスは間違っているっ!」
「料理は、火をつけることと同じくらい、火を止めることが大事なんです。」
いい話や。
だし。
「私は煮立っても昆布はコトコト煮てるし、鰹節もしっかり煮出したその上に、ギュッと絞ります。猫もまたいでいきます。」
一番だし、二番だし、というのは料亭の理論なのだ。これを読んでだしとりが気楽になった。
春菊。
「水にさらさず絞らなければ、春菊はびっくりするほど美味しい。」
本当だった。ずっとさらして絞ってた。
水もだしである!
包丁だけは暴利はないです。
などなど。名言なり、気楽な言葉にずいぶん救われた。
なんでも、子どもたちが独立して巣立った後、家族のためでなく自分のためだけに料理をつくるようになって、その中での発見を綴ったものなのだそうだ。
気がつけば食べ物の本ばかり読んでいる。でも素敵な本がたくさんあるから。
Posted by ブクログ
一人暮らしの狭い台所に、世話好きなおばちゃんがどかどか入ってきて言う。
「やれば簡単なんだから、ね!美味しいもの食べなきゃ楽しくないでしょ!」
料理のいろはから教えてくれる料理本だけど、手の込んだ料理をふるまえるようになるための本ではない。一人でも、要領よく美味しいものを食べられるようにするための料理本だ。
出来立てを味わう一番美味しいタイミング、鍋の独り占め、野菜をいかに簡単に取るか……時には栄養バランスなんてものも忘れる。美味しいものを食べたい時は、そんな余計なことは考えない。大胆かつ大胆なレシピの数々。
カツ代先生の陽気さがそのままページに写し取られたようで「葱がピカーッと焼けてくる」など独特な表現もクスッと笑えていい。