あらすじ
ここは、大正七年、帝都東京市。兄が殉職して身寄りのなくなった偲は、兄の親友だった伯爵匂宮家に引き取られる事に。香道の家元で香水会社社長の主・匂宮香のもと、兄の意志を尊重し男として暮らし始めた偲は様々な事件に巻き込まれる…!? ミステリアス大正浪漫☆
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内容より物調べてない酷さ...
内容は、王子さま系荒唐無稽の典型的少女マンガ。
娯楽物として充分。
だけど、色々物事を調べず雰囲気で描いてる人で、「香道」って言葉を使いたかったんだろうが、もうその「香道」関係の描写全てが見るに耐えない。
ちょっと調べて、写真いっぱいのムック本でも見れば分かることに誤りだらけ。
たとえば。主人公名「匂宮」というからには公家設定だろうに(宮が付いて伯爵ってのも滑稽だが)、香席の描写が武家作法の志野流。ろくに資料を見てない証左。
完璧であれ、とまでは思わないが、茶道華道武道含め香道も、現実に続いているお稽古事で、歴史の中の曖昧模糊としたモノではない以上、こうしたいい加減さは気持ち悪すぎる。日本文化を冒涜する態度。
絵も丁寧で綺麗、大正期の史実に合わせようとの努力は見える。
星ふたつ減点は、とにかく勉強不足な不愉快さが理由。