【感想・ネタバレ】お坊さんにまなぶ こころが調う食の作法のレビュー

あらすじ

開祖道元禅師以来、曹洞宗では「食」をたいへん大切にしています。
「食」といってもたんに食物自体ではなく、調理や給仕、食事の仕方、後片付けまで全体を含むものです。
そうした食の作法が、坐禅をすることや経典を学習することと同等に扱われているのです。

ではなぜそんなに「食」が重視されるのか?
なぜならそれが身体と心を快適な状態にし、周囲の人や環境と調和することを目指す禅そのものだからです。
大本山永平寺で修行し現在ベルリンを拠点に欧州の人々に禅を伝えている若き僧侶が、永平寺の食の作法を紹介しながら、私たちが日常生活でどのように実践することができるのかを語ります。

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Posted by ブクログ

本文より
「たとえ全く意識していなくても作法を実践することで、心が洗われるような気持ちになることを知りました」。

永平寺の先代住職、故宮崎奕保(みやざきえきほ)禅師
(NHKスペシャル「永平寺104歳の禅師」2004年6月放送)

「学ぶということはまねをするというところから出ておる
一日まねをしたら一日のまねや、それで済んでしもうたら
二日まねして、それであと真似せなんだら、それは二日のまね。
ところが一生まねしておったら、
まねがホンマもんや」

(禅について)
「道元禅師様の坐禅ということはすべてがみな禅だ
禅というたら何か殊更にあるように思っておる
そうではなくて そのものと一つになっていくことが禅だから
歩いたら歩いた禅 しゃべったらしゃべったでしゃべることが禅だ
スリッパを脱ぐのも坐禅の姿や
スリッパをそろえるのが当たり前のこっちゃ
例えばスリッパがいがんでおったらほうっておけないんだ
スリッパがいがんでおるということは自分がいがんておるんだ
自分がいがんでおるから いがんだやつが直せないんだよ
だから ものを置いても ちぐはぐに置くのとまっすぐに置くのと
すべて 心が表れておるんだから
心がまっすぐであったら すべての物をまっすぐにする必要がある
修行をしておるんじゃなくて当たり前のことをやっておるんや
それよりやることないんだ」

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2018年01月18日

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