【感想・ネタバレ】[新装版]論語の活学―人間学講話のレビュー

あらすじ

シリーズ70万部突破の「人間学講話」第三集。
政財官界の指南役が記した「最高の教養書」が新装版で登場!

【著者紹介】
安岡正篤(やすおか・まさひろ)
1898(明治31)年、大阪市生まれ。
大阪府立四条畷中学、第一高等学校を経て、1922(大正11)年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学を専攻。
同年秋に東洋思想研究所、1927(昭和2)年に(財)金けい学院、1931(昭和6)年に日本農士学校を設立。
東洋思想の研究と人物の育成に従事。
戦後、1949(昭和24)年に師友会を設立。
広く国民各層の啓発・教化につとめ1983(昭和58)年12月鬼籍に入る。

【目次より】
◆I 論語の人間像
□第一章 孔子を生んだ時代相
□第二章 最も偉大な人間通―孔子の人間観
□第三章 理想的人間像―晏子、子産、周公、きょ伯玉
□第四章 孔子学園の俊秀たち―子路、顔回、小貢、曾参
◆II 論語読みの論語知らず
□第一章 孔子人間学の定理―「利」の本は「義」である
□第二章 論語の文字学―孝、疾、忠、恕
□第三章 論語の活読、活学―古典の秘義を解く鍵
◆III 論語為政抄
□論語政為抄
□孔子について―講義草案ノート

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Posted by ブクログ

僕は恥ずかしながら、論語を読んだことがない。

確かに論語に出ている説明で現代の人々の目前にある問題も答えが掴めるんだと思う。

だけど、論語を「活きた学問」にすることが出来るのは、安岡さんの解釈があってこそと感じた。

活学にするだけの力量は、真剣に学問と向き合った人にしか備わらないんじゃないかと感じてしまった。

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2015年09月13日

Posted by ブクログ

人間学講話の内の一巻ということで、論語の一説に注釈を加えながら、人間とはどういうものか、生きる上でどういう点に留意すれば善く生きられるかに迫る一冊です。

話し言葉なので、文章は柔らかく読みやすいです。

論語の一説を挙げ、その一般的な訳を紹介しつつ、安岡さんの解説やここはこう考えると解釈により深みが出る、という形で進みます。

孔子や孔子に関係した人たちが生きた人間としてイメージできるような豊かな解説で、読んでいて楽しいです。

また、安岡さんの論も「こう生きるべきだ」と説教的なものではなく、現代に生きる「我々」に還元されており、素直に読むことができます。

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2015年09月11日

Posted by ブクログ

論語を学ぶというより、論語の読み方を学べる1冊。安岡先生の論語の読み方は非常に深く、自分はまだまだ勉強不足を実感するとともに、論語の味わい深さを感じた。

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2020年06月30日

Posted by ブクログ

読書家としては古典も、、、と書いていて少し気になった。読書家?読書家とは?ググってみると、色々出てきたが、Webのタイトルと数行見ただけで不毛だなと思い止める。
まあ読書家でいいや。「読書家としては古典も読むべし」と思い、定期的に読むように心掛けている。

今月は、誰か起業家オススメの「論語の活学」古典の読み方則ち「どんな言葉でも受け入れよ、書いてある言葉がおかしいと思っても、それは古典がおかしいのではなく読み手がそこに至っていないだけなのだ」に則り読む。

読んでいくと、どこかで読んだようなフレーズがいくつか出てくる。おお私も、少し論語に慣れてきたかと思ったが、後々調べてみるとこの本読んだこと有るね。表紙が違って分からなかったのか。それならば、内容の覚えていなさにがっくり自分。

まあ続ける事に意味がある。

【学】
後世になるほど、人は泣かなくなってしまった。そういう感激性が無くなってしまった。これは民族精神の悲しむべき衰退に他ならない。卑屈な利害、打算、私利私欲のみに走って、もっとも人間らしい天下、国家、仁義、道徳、情緒、を失った民族は衰退している証拠だ。

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2017年07月23日

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