【感想・ネタバレ】とんでもなく役に立つ数学のレビュー

あらすじ

教科書からリアルな世界へ。わかりやすくて、誰でも使える!
数学的思考のエッセンスは、ジャンルを超えて誰にでも楽しめる、そして日々の生活で「使える」ものです。
ですが、現状では、まだ数学の力が存分に発揮されているとは言えません。
人生に「数学なんかいらないよ」、と思い込んでいる方も多いでしょう。
せっかくの数学の知恵を、 閉じた世界にしまっておくのはもったいないことです。

本書は、「数学で世界をより良くしたい」と本気で考え、実際に取り組んでいる西成活裕先生が、高校生とともに、数学を使って世の中の問題を解決していこうと、アイディアを展開していく4日間の授業を収録したものです。

スローモーションで未来予測する、人間の複雑な行動をシミュレーションする、身の回りのイライラ渋滞、人間関係のトラブル、300万人メッカ巡礼の事故に立ち向かう―、そんな“教科書からリアルな世界へ飛び出した、数学の世界”をご案内します。
厳密さと、いい加減さの両方を兼ね備えた「血の通った数学」。
それは、あなたが問題を抱えて立ち止まってしまったとき、きっと乗り越え方を教えてくれるでしょう。
楽しくイメージをつかめる、大事なことだけ頭に残る解説。
公式が大事、無機質で機械的……そんな数学のイメージがガラリと変わります。
本書を読み終えたころには、自分で数学を使いたくなっているはずです。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の「渋滞学」のエッセンスがわかりやすく紹介されていて面白い。複雑な問題を解決するには、シンプルな発想が大事なのだと思う。そのために、常日頃から周りのものに興味を持ち、疑問に考え続けるような習慣を身につけたい。

0
2021年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の子供達に勉強を好きになってもらいたいので、この手の本も読むようにしている。

数学者である著者曰く、数学の場合、実生活に役に立つまでに「数学」→「物理」→「工学」→「実社会」のように何段階もかかるため、なかなか学生に面白さを伝えるのが難しいらしい。
そこでこの本では、著者が専門としている渋滞学(交通渋滞をどのように解消するかを考える学問)を通し、微分積分やセルオートマトン等の数学理論がどのように役に立つかを、具体的に紹介してくれている。

交通渋滞のような複雑にからまった事象(人間の心理も入ったこと)でも、抽象化・単純化して数学理論に乗せることで、法則が導けて解けることがあるのだということ。
「数学なんて社会に出ても役に立たない」とか思っている人に読んでほしい。

0
2013年06月29日

「社会・政治」ランキング