【感想・ネタバレ】言語小説集のレビュー

あらすじ

ワープロのディスプレイ上でカギ括弧同士が恋をした。威張り腐った●や■に他の記号たちが反乱を起こす「括弧の恋」。方言学の権威が、50年前自分を酷い目に遭わせた特高の元刑事を訛りから見破って復讐する「五十年ぶり」。ある日突然舌がもつれる青年駅員の悲劇を描く「言語生涯」など言葉の魔術師による奇想天外な七編に加え、抱腹絶倒の四編を新たに収録した著者最後の短編集。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯や背表紙にあるような"抱腹絶倒"というよりも、じんわりと言葉の面白みを感じる短編集。

「極刑」が特に刺さった。
普段当たり前のようにしている「頭の中で言いたいことを成立する文章に変換して吐き出すという行為」を奪う、クレバーで残酷な無意識への攻撃。まさに極刑。気が狂いそう。

0
2021年09月06日

「小説」ランキング