あらすじ
ビールを楽しんだプラハ、巡礼者が行き交うスペイン、高所恐怖症と闘った韓国……。それぞれの土地に広がる、見たことのなかった風景たちを写真に収め、心に刻みながら、作家は新しい小説の予感を探す──。稀有な感性で捉えた情景を描き出す旅エッセイは、もう一つの恩田陸ワールド。さらに、過去の小説作品のヒントを得た舞台を明かす「ゲニウス=ロキ覚書」を収録。
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Posted by ブクログ
旅エッセイの短編集といった趣。
国内・海外様々な所を訪れた全13編。
飛行機嫌いな割には結構いろんなとこ行ってるんだなと感心。
まあ韓国なんかは船で行ったみたいだけど。
恩田さんのエッセイ、やっぱり面白いんだが、このエッセイも小説も含めて思うのは短編がどうも消化不良であること。
「それでそれで!」と思ってるうちにフェードアウトで終わっていくのはどうも収まりがつかない。
できれば中編以上でがっぷり四つに向き合いたい。
恩田作品は中編以上が性に合っているなぁと改めて実感した作品だった。
Posted by ブクログ
初読。飛行機嫌いの恩田さんがいつの間にかいっぱい旅行しているエッセイ。(飛行機嫌いは変わらないようだが。)読んでいるうちに自分も旅へ出たくてムズムズしてくる。そしてビールが飲みたくなる。恩田さんの作品中での飲み率はホント高い。このエッセイではさらに隙あらば飲みまくってる。付録の旅のブックガイドはどれも読んでみたくなる。