あらすじ
白狐と化した《鬼火》を人間に戻す秘薬「封(ほう)」は大奥にあるという。ある日、伊織が居候をする飯屋を訪れた妖怪・豆腐小僧が「大奥で働き手を募集している」と洩らす。早速大奥に潜入すると、火の玉に化けるムジナ、両腕に百の目を持つ百目鬼(どうめき)、オカマの青行灯といった妖怪がゾロゾロ出現して大騒ぎ! 「封」はどこにある? 妖刀でもののけどもをメッタ斬り! 痛快シリーズ第三弾。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ3作目、何作になるのかわかりませんが、1作目はフムフム、なかなか良いスタート、と思い、2作目はこのままダラダラ進んじゃうの?と思い、起承転結、いくら承でも「?」、と危ぶんだところもありましたが、3作目の「転」(かな?)で興味深く展開しましたね。登場人物が各々新しい側面を出してきた今作、というところでしょうか。一作目のあの人が……、そうかあ、って思いましたが、あのあと、どう暮らしていたのでしょう。周囲の人はどうしたのでしょう。
そして、作を重ねるたびに活劇シーンが艶やかになってきました。言い方を変えると、文字で読むのもいいですがCGで作られた映像が映えるなあ。という感じでしょうか。話の展開も、CG特撮映画向き、映像化されたところを思い浮かべながら読むのが楽しいですね。
最後についているおまけが、これがまた、映画のクレジットのあとについている映像だと効果満点。本編を読んでこそ意味があるけれど、この部分の秀逸さは、類を見ません。
Posted by ブクログ
宮本伊織を主人公とした物語、第3弾。
竹千代が女将軍とかの設定にビックリしつつ、大奥のお話。
何かしらの陰謀を伏線としつつも、一区切りなんですかね。
あちこちの伝奇のネタが集まってるようにも、、と感じながらさらっと。
で、ごった煮感がますます進んで、「もののけ」との共棲まで。
この辺り、『しゃばけ』ぽくもなってきましたかね、なんて。