あらすじ
ネット上でのなりすましとカードの不正利用の被害に遭った肇。犯人探しの末に辿り着いたのは隣人の美女・安部響子だった。彼女に誘われ、ハッカー集団ラスクの一員として活動を始める肇。トラブルを放置する悪質企業を攻撃して謝罪と賠償を行わせる、世直しともいえる活動は世間の支持を集めるが、警察の捜査の手も迫り……。引きこもり美女と変わり者の青年が大金を狙う、スリリングな快作!
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Posted by ブクログ
頼んだ覚えがないラスクの請求があった。
始まりの次が、ラスクの話。
一体どうつながりがあるかと思っていたら
最終に繋がっていました。
ここから、最初のあそこまで、の間の話ですが
濃いというか何というか…。
泣き落としでハッカー仲間になった主人公ですが
それ以外にも視点が変わってみたり。
最後の最後で、なるほど! という仕掛けもあったり
誰が仲間で誰が裏切りものなのか、と悩んでみたり。
どんどんと先が気になり、ヒントがあるのに読み飛ばし
そうか! と最後になって思い出してみたり。
しかしラスク、美味しそうでした。
Posted by ブクログ
ネットを使うのが怖くなる。炎上→個人情報さらされる、というのをたまに見ますが、こうやっているのかと・・・(◎_◎;)ツイッターやフェイスブックは利用していないけど、背筋が寒くなりました。とりあえずIDとパスワードを定期的に変更しようと思いました。 阿部響子と高野肇のツンデレ奥手恋愛もかわいかった。罪作りな人だ〜阿部さん(笑)
Posted by ブクログ
すらすらと読めたしストーリーも面白かったので良かったが、
最後が簡潔に終わっているのと色々と疑問も残ってたのでそこをマイナスにした。
例えば監視されているであろう佐藤はどうやって空港にたどり着いたのかとか、
なぜ吉沢は肇をメンバーの一人だと思わなかったのかとか。後者は技術力の有無でそう思ったのだろうとは思うけど。
河野の一人称をオレとして、男だと思いこませようとした設定は面白いと思います。
自分も、自分の経験や河野を語る部分の文章の硬い書き方で最初の方はこの人は男なんだなと無意識に思ってしまいました。
Posted by ブクログ
つまらなくはないけど…
あとがきで作者自ら書いているように、読者を楽しませようというよりは、自分が書きたいものを書いた感が強く感じられた本。
そのためか、ところどころ都合の良い展開に思えてしまった点が気になって…
高野肇がラスクに加入する理由や、安倍響子と肇が惹かれ合うきっかけ…ってそもそもあったか?そしてなにより、吉原が安倍響子と肇を見逃してしまう理由があまりに不自然。もしかして彼もラスクの一員?であれば納得だけど、そんな描写はみじんも無かったように思います。
唯一「おっ」と思ったのは、背信者が実は意外な人物だったことが最後に明らかになるところ。だけど…本筋と関係なさ過ぎるし、もともとさして興味を引く人物じゃないしで、評価にプラスになるほどの効果もなく…
個人的には、どうにかして読者を楽しませようと考えて書かれた本が好みなので、その観点から考えると好みから外れる作品になっちゃうかなぁ。