【感想・ネタバレ】日本語は泣いている 愛蔵版 新編 ことばの作法のレビュー

あらすじ

新原稿の表題をタイトルとしたが、ことばの美しさを追求する著者にとって、日本の現状は涙なくして語れないのだ。月日がたってもことばの作法に進歩がなかったということにくわえ、小学生から英語を学ぶことが決まり、なおさら嘆きは深まったのかもしれない。著者は歳を重ねて一層教養を積む重要性を問うている。思考はことばによって育まれるのだから、われわれが、もう少し上品で、ていねいな人間になるには、ことばの常識を高めることが肝要なのだ。世界的に評価されている「おもてなし文化」は、日本語の敬語文化の上に成り立ったものであり、敬語は家庭教育の賜物なのだ。人と会って、気持ちよくたのしく術を身につけよう――日本語が一層洗練されることを望み、教養ある日本人を切望する、珠玉のエッセイ30篇!

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Posted by ブクログ

30年前の改稿とは思えない。すなわち30年前から日本語は泣き止んでないんだな、便利なスマホの普及で、何でも電話がメールを経てSNSに
なった。さすがに30年前に予想は困難だったようだが、仲間内だけの符号のみでコミュニケーションし続けていると、文化的な創造は出来なくなる気がしてならない。

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2015年07月04日

Posted by ブクログ

F2F、電話、レター、エチケット、日本語の言語としての多言語との差異がハイライトされ得る各種ユースケースにおける著者の想いのenumeration。

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2017年05月01日

Posted by ブクログ

いますぐしてできないことはないが、まあいいや、あとにしよう。こういう考えがものごとを複雑にする。「あとで」という時はなかなか巡って来ない。「あとで」は結局、永久に「今」にならないことが多い。少しくらい無理をしても、その場で処理するのが一番手間がかからない。言葉に始まり言葉に終わる書なのだが、時折出てくる警句もまことに含蓄があり、思わずハっとさせられる。はじめに「ことば」ありき。そして、終わり、人生のフィナーレにもまた言葉がある。

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2016年01月13日

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