あらすじ
「クルマを売らないショールーム」に、アニメーションCM、スーパーマリオとのコラボ……。
これまでの「ベンツ流」を脱ぎ捨てた、日本発の「メルセデスな」戦略に、
日本中、いや、世界中から注目が集まっています。
その仕掛け人であり、メルセデス・ベンツを国内で展開する会社、
メルセデス・ベンツ日本を率いるのが、代表取締役社長の上野金太郎氏。
上野氏は、日本法人創設以来、歴代初となる日本人社長で、
入社当時30名ほどの組織からのいわば“たたき上げ”経営者。
その仕事哲学、経営観を、メルセデス・ベンツ日本の戦略と自身の経験をひもときながら、紹介する一冊となっています。
現状維持が精一杯、新しい市場が広がらない。
どんな業界にもありうる「壁」を突き破るために、ビジネスパーソンとしてどんな挑戦ができるか。
そのヒントとして、ご自身のビジネスに、人生に、ぜひお役立てください。
*目次より
●コンサバティブな常識を覆した「らしくない」CM戦略
●メルセデスは「成功した人の乗るクルマ」ではない
●日本的「仕事の背骨づくり」と、ダイムラー「一生に二度は会う」の教え
●新車発表会でビキニのコンパニオンが並んだワケ
●ビジネスに「数字のない物語」は存在しない
●小学生から届いたお便りに「書類」では返さない
●僅差の勝利は「まぐれ」、「圧倒的に」勝つためにどう考えるか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仕事をする上でトップの考え方を知りたくて読んだ本。
好きなフレーズ "something special"
やるとやらないとで大きな違いを生み出すひとひねり
Posted by ブクログ
私見として、タイトルから期待する内容と実際の内容は若干乖離がある。商品そのものの魅力を解説するような本かと思ったが、どちらかというとこれまでのメルセデスベンツ・ジャパンの取り組みに基づき、上野さんの仕事術(哲学)を解説する内容だった。ただ、そう割り切ってしまえば、好調な日本販売を引っ張る社長の金言を直接享受でき、参考になる内容だった。
やっぱり、部下のモチベーションを下げる優秀な上司は、マネージャーとしてはダメということでいいんだと再確認。
Posted by ブクログ
破天荒な行動派の自伝。
インターナショナルスクールに入れられたおかげで
英語ができ、幼いころから父親に鍛えられた行動力で
前向きな人生を開いて行く。
「一生に二度は会う」
ダイムラー社の人の縁の大切さ説く言葉。
「メルセデス像」
これだけ多様化している世界で
すべてを包括したメルセデス像は存在しない。
それぞれにふさわしいアプローチを、
きめ細かに重ねていく。
「アジア人は陰口が多い」
会議では何も言わないのに、
終わったらコメンテーターみたいな解説が始まる。
欧米人にはこういう二面性はない。
相手を打ち負かして勝ち誇るより、
素直に受け止めた方が自分のためになる。
当たり前のルールを守る素直さが
グローバル企業で働くための資質。
「無言の義務」
義務をスキップしては学べることも学べない。
ベーシックがわからない。
相手の期待から義務を割り出す。
「最善か無か」
Das beste oder nichts.
意訳:最善でなければ意味がない。
Posted by ブクログ
メルセデス・ベンツ日本の社長の方の本。売らないショールーム。メディア戦略。最善を目指す。効率と人。Somrthing Special。常に上書き。
Posted by ブクログ
通常、輸入車は本国から送り込まれた人が社長になることが多いが、メルセデスジャパンで生え抜きで社長になったというニュースに驚き、関心を持った。メルセデスの企業文化を語りながら、この社長のやってきた仕事に対する心構えを説く。
Posted by ブクログ
間違いなくブランディング出来ている企業のひとつであるが、いい意味でイメージと違った。
胡座をかかずに新しいことに挑戦し続けているのだと。
「変えてはならない部分と変えていい部分を知っているから、変わらずに変わり続けることができる」って簡単そうで難しいと思う。自分のことは分かっているようで、分からない。変わること自体はは簡単だが、ブレてはいけない芯を持つこと。ドイツらしさを失わずに、唯一無二の存在で居続けるために、実は努力を怠らない。
だから、BMWやレクサスとは違う(どれが良いとかの意味ではなく)混じらない位置に立ち続けられるのだろう。
ただ10年前の著書であるので、悪しからず。
Posted by ブクログ
メルセデスを知りたくて読んだ
この会社生え抜きで育った社長の自叙伝なので、ある種物語のように描かれながら、読みやすくメルセデス日本法人のことを知れる。
本人があとがきでツッコミ入れてるけど、自叙伝のようでビジネス書のようで、メルセデスブランドのことを知ろうとすると、ちょっと食い足りないかも
謙虚だけど上から目線な感じは、人のいい体育会系お坊っちゃまな人柄を想像させます。