【感想・ネタバレ】六千人の命を救え!外交官・杉原千畝のレビュー

あらすじ

第二次世界大戦中の一九四〇年、リトアニア領事代理・杉原千畝は、およそ六千人に日本通過ビザ(いわゆる「命のビザ」)を発給し、死の淵にあった多くのユダヤ人を救いました。それは、当時の外務省上層部の命令に背いた決断でした。また、あまり知られていませんが、杉原は、カウナス(リトアニア)のみならず、次の赴任地のプラハ(チェコスロバキア)でも、ユダヤ人にビザを発給しました。さらに、当時、杉原の精神に同調するかのように、ウラジオストクで根井三郎、そして日本では小辻節三がユダヤ人に手を差しのべました。本書は、杉原千畝の生い立ち、命のビザについての勇気と決断、その後の杉原とユダヤ人たち、救われた命という4つの柱で、杉原千畝という人物を描く、感動のノンフィクションです(「PHP心のノンフィクション」)。なお巻頭には、七歳の時に「命のビザ」で救われた、「金融先物市場の父」レオ・メラメド氏の言葉が寄せられている。

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Posted by ブクログ

前々から気になっていた杉原千畝。偶然新刊棚で見つけて借りた。リトアニアでビザを書いたのだと初めて知った。幸子夫人が書いたのも読んでみたいと思った。

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2015年02月07日

Posted by ブクログ

目的:杉原千畝さんについて知る
結果:過ごされてきた人生、どんなことをされてきたのか、流れを掴むことができた

ポイント
・まず勤勉。学校の行き帰りで勉強、得意の英語をさらに伸ばしたいなど勤勉。その素地がその後の仕事に大きく影響したと思った。困難に直面した時もどうすれば良いかよく考え、行動されていたんだなと実感できた。

・人柄が良い。自分以外の子供たちへも愛を注ぎ、また自分を頼ってくる人に対してなんとかしたい、受けた恩は返す、など人として大事なことを芯に持っていて体現していた。

・歴史がわかる。戦争の背景や流れについても理解を深めることができた。実在の人の人生に沿って書かれているので、より自分には入ってきた。

・外務省の役割。情報収集のイメージを鮮明に持つことができた。

・先を見て予測し行動の大切さ。情報を集め、この先どうなりそうで、どうしたくて、対策を実行する、という大事なことを改めて学ぶことができた。

良いと思った点3つ
①勤勉、誠実、思考、決断、行動の大事さを改めて知った
②ご本人のことだけでなく時代背景も学ぶことができた
③小中学生向けで読みやすかった

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

当時の外務省はビザの発行を許可していなかったのにも関わらず、目の前で困っているユダヤ人たちを見捨てずに、良心に従ってビザを発行し続けた杉原さん。家族もいる立場で、上の命令が絶対とされるお役所勤めなのに、自分が正しいと思ったことを貫くことは本当に相当な覚悟のいる決断だったと思う。理想の外交官。
彼のおかげで日本とリトアニアは今も友好関係を保っている。一人の行動がこんなにも国際関係に良い影響を与えられるのか。純粋にかっこいい。

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2021年12月20日

購入済み

多くの方に読んで頂きたい本です

どのような世情にあっても罪なき人の命を何とかして救いたい、と命がけで我が身を削って奔走した男の物語。本来、日本人が持っている人に対する優しさが杉原を出発点にして色々な人のリレーにより多くのユダヤ人の命を救った根本にあると思います。この本と併せて、日本側のキャッチャーとしてユダヤ人難民を救った小辻節三博士について山田純大氏の「命のビザをつないだ男」を読んで頂く事をお勧めします。ルビが多少うるさい感じがしましたので☆4としました。 写楽斎

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2017年07月22日

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