あらすじ
誰もが知っているグリム童話やロシア民話、ピノッキオなどが、ロダーリ流の現代的なセンスとユーモアやアイロニーでよみがえる。表題作ほか「魔法の小太鼓」「哀れな幽霊たち」「星へ向かうタクシー」「旅する猫」など、それぞれ3つの結末を持つファンタジックで“読者参加型”の愉快な短篇20! あなたも独創的な結末を作ってみてはいかが。創作の悦びも味わえます。
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Posted by ブクログ
全20編の短い物語にそれぞれ3つの結末。どの結末が気に入るか。どれも気に入らないか。自分の好みがよくわかる。最後に作者が選んだ結末とその理由もあり、物語の届け先を考えた真摯な姿勢に尊敬の念が深まる。私は、基本的にハッピーエンドや道義にかなう結末が好きだけど、ピノッキオの話だけは、被雇用者の存在が気になって結果的に必要悪を容認した。間違っている。そう断言する作者に、その通りだなと反省する。