あらすじ
コロラドの小さな町コーダで、親の店を継いで働くジャレド。小さな町で、ゲイとして生きるのは簡単ではない。
トラブルをおこさないように静かに暮らしながら、自分はこのままひとりで生きていくのだろうと思っていた。
マットが目の前に現れるまでは。
新しく町に越してきた彼は、警官で、ストレートで、そしてジャレドとほとんど一瞬で気が合った。
同じ時間を過ごすうち、ジャレドは自分たちが友人としての一線を越えようとしているのを感じる。
だがその先に何か望みがあるのだろうか? もしなければ二人は友人のままでいられるのだろうか?
そして迎えたジャレドの誕生日、運命の夜となった――。
2010年Goodreads Best M/M Romance部門第一位受賞作品。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み進められなかった翻訳小説がいたから不安だったけど面白くてあっという間に全部読んでしまった。
マットが自分の性的指向に戸惑いながらも、主人公と一緒にいたいという気持ちだけはどうしても変わらずに最終的には主人公よりも前向きになっていく過程が大好き。
主人公の家族も皆優しくて大好きだ~
孤独を感じていた人間が通じ合う瞬間良い...映画化してほしいよ本当...
主人公も魅力的なキャラなんだけど説明するよりも読んでほしいな~
この場所の安定しているけど諦念の漂う生活が、徐々に刺激的な日々に変わっていくのが人生が拓けていってる感じがして良い!
何気にバイトの子と勉強を通じて仲良くなるシーンも大好き。
トップとボトムどっちもやるだろうなあとは薄々思ってたけど
まさか逆転しそうとは予想してなかった...固定派の人はそこだけ注意かも?
個人的には何か刺さった。
中国BLもリバ多いらしいし日本が変なのかも。
面白いし萌えた〜
めちゃくちゃ良かった……!テーマは少し、羅川真里茂先生の『ニューヨークニューヨーク』を彷彿とさせるような感じ(そういえば、どっちも警察官!)。保守的な人間もいる社会で、大切な人と出会ったことで自分のセクシュアリティに直面していくようなお話。テンポが日本の小説と違っていて、良い意味でとっても新鮮でした。あと、「愛している」という言葉の重さ、アメリカならではですね〜!付き合っていてもなかなか「愛している」という言葉は言えない、本当に心の底から愛を確信できたときにしか言わない。そういう文化的な違いも垣間見れて、いや、本当に面白いし萌えました。
リアル
BLはエンタメ性が強いものが多くフィクションとして楽しんでる部分があるんだけど、海外のゲイを扱った作品はやはりリアルで一味違います。どちらも違ってそれぞれ面白さがあります。
個人的に海外ものはリバが普通なのでリバ好きな身としてはそこも嬉しいです。
Posted by ブクログ
攻めが受けの髪にこだわるの可愛くもありちょっと淫靡な感じで萌え…。
どうしてもゲイである自分を認められない攻めだけど、もう全身から受けと愛し合いたいオーラだだ漏れでこのジレジレ感がめちゃめちゃ滾りました。
ようやく恋人になってからは、攻めは男相手に関してはド素人なので性的なスタイルも手探り状態。なんとボトムの方が良かったとかいってるし(笑)でも攻め受け関係なく自然な形で愛し合うというリバの真髄を見た気がする。そして同性だからこそ快楽を共有(自己投影)できるのもなんかエッチだ…
ウィットに富んで魅力的なキャラでした。兄嫁のリジーも好感もてる女キャラ。
ただ、リアルゲイな感じを楽しみたかったので挿絵は…だいぶイメージと違った。洋書の書影で補う。
Posted by ブクログ
良かったー!すごく好きです。この話。
登場人物がアメリカという舞台に生きている感じが強く感じられました。アメリカのゲイのリアル。理解していない自分がそう簡単に言っていいのかわかりませんが、映画を見ているみたいに身近に訴えかけてきた。生きて時にはあがいて進んでいく二人…とても人間的で感動ですらあるのに萌えもあって素敵なお話でした。
受が攻を変えていくだけじゃないのもいい。攻も受に現状を変えていく強さと力を与えていっているのが素晴らしい。
翻訳ものでも、こんなに良いお話に出会えることができるなんて…!世の中は可能性に満ちている。そう感じずにはいられない作品でした。
さわやかイケメンな二人のイラストもグッド。受の髪が小説とは違っていたけど、これはイラストの選択が正解。この方がより萌える。
難を言うならリバがあるので地雷の人は注意を。でも説得力のあるリバでした。
シリーズもので続きがあるらしいので、刊行を希望。ぜひぜひ!
Posted by ブクログ
海外の作者さんの翻訳作品ということもあってか作中の世界のゲイへの差別というか偏見がすごすぎて、本当にこんな感じだったらすごくしんどいだろうなと読んでいてつらかった。ゲイである自認があるジャレドはジャレドで肉体的にたくさん怪我をしていてかわいそうだったし、ゲイであることを認める葛藤があったマットもマットで精神的にたくさんつらかっただろうなと思うとひたすらふたりに幸せになってほしい。
ヤキモキする
面白かったけど
だいぶヤキモキさせられました。
前半のマットに対して
あまり好感が持てずジャレドが
可哀そうでしたが
後半は後半でジャレドが
急に意固地になるから
なんで?!ってなっちゃうんですが
それでも面白かったです。
これがリアルなのかも
リアルな
同性愛についてのドラマ。確かに日本のお花畑なBL(笑)とは違って苦々しい葛藤こそが本作の主軸。だからこそリアリティがあって気持ち的には辛いのに引き込まれる。ジャレドは若年寄りのよーに片田舎で半隠居状態でしたが猛々しいマットの登場で人生一変、山も谷もありまくりでしたが凄くいい関係を築いてて読んでて嬉しくなりますね。抑え込んでた反動で?感情の爆発のようなHもかなりイイ。これ続編ありかな、続いて欲しい。