あらすじ
ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが、「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。
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Posted by ブクログ
前半は、別の本でも読んだなーって内容。
後半からが面白い。
現代社会が友情空間から貨幣空間へ移行しているのは実感できる。
人間関係面倒くさいから1人でもいいかーと考えるのは自然な流れなのかとちょっと安心した。
「評判」を重視する社会は岡田斗司夫の言う評価経済社会と類似する。
結論の「ショートヘッドは諦めてロングテールを狙え」はやっぱりある程度の能力のある人しか出来ないことなのではないかと思う。
ロングテールのニッチ分野のトップになる人も一握りなわけだし…
Posted by ブクログ
読んでよかった。
橘さんの本を読むのは初めて。
幸せになる方法は、好きなことで周りからの評価を得る(稼ぐ)とのこと。
その際は、好きをビジネスにする仕組みを考えることが重要。
この仕組みを上手く考えられないと不幸になるかもしれない。
人は簡単に変われないことや、他人を変えることはできないことなどが書いており、とても勉強になった。
Posted by ブクログ
タイトルに引っかかって読んでみたけれども、内容はいたって冷静でフラットな調子だった。
自己啓発系の教えに嫌気がさす人に、というよりも一度そっちを通ったあとナンカ違うなと感じていた人に刺さる内容に思われた。
あと、自分が子供のころから政治空間が苦手な理由がわかった気がして安らかな気持ちになれた。
以下、内容抜粋
スポーツや音楽と同じで自己の能力開発には努力ではどうにもならない生まれ持っての特性があるのだから、誰もが同じようなスキルアップして皆豊かになる、というのは幻想にちかい。
だから能力アップ戦略が難しいなら、自分の特性を生かして死なない程度の豊かさを得ることを目指すのが良い。今の時代では、それは諦めた戦略ではなく、幸せに近づける可能性があるものである。
人間のまわりには近い方から愛情空間、友情空間、政治空間、貨幣空間、があり近い方から指数関数的に得られる幸福が大きい。
前者2つは後から構築不可能。物理的に一緒にすごすことで形成されるもの。
学校や会社は政治空間にあたる。富豪の集まりもそう。そこには逃れられない固定メンバー、空間、ルールでの評判合戦、格付け世界がある。政治空間はシンドイ空間でメリットがないなら出たほうがよい。
もともとサッパリした世界である貨幣空間は、ITによって垣根が取り払われ、広大な空間での評判システムにより立場を築きやすくなっている。そのため幸せを得やすくなっている。
貨幣空間で特性を生かして評判を得て生存し幸せになる、という戦略を選ぶことが今の時代の適正ある選択ではないか。