あらすじ
ビジネスパーソン必携! 宗教は基礎教養のひとつだが、実際に「聖書」を読み進めたことのある人はどれくらいいるだろうか。本書では、旧約聖書より創世記、出エジプト記、申命記、新約聖書よりマルコ福音書、ローマ人への手紙、ヨハネ黙示録をピックアップし、宗教社会学の大家がダイジェスト形式で解説。スラスラ読み進めることができる、画期的かつ最強の「聖書」ガイドになっている。これを読めば、聖書の中身が7割方わかる!
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Posted by ブクログ
冒頭の「まずは創世記を読んでこい!」との要請を見て、効率性を求めて本書を手に取った心の内を最初から見透かされていたようで恥ずかしい…。結局全章の元文献を予習しながらだったのでトータルでかなり時間が掛かったがそれでよかった。日本に広く根付く八百万の神の考え方とは根本的に違いすぎて本書を読んでもなお難しいが、世界の多くの人が聖書を常識として物事を考えているのは間違いなく、その点への意識を強めるには必要な教養と思う。
Posted by ブクログ
題目通り、教養としては聖書の概要を理解出来た気がします。違う文化で育った人の事を理解するためにはまずその宗教を知る事が大事なんだなと感じました☆
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p37
日本の学校では、自殺がいけないのは、命を粗末にするから、と教えます。一神教は、そういう考え方ではなく、命より大事なものがあると考えます。命は神に、与えられたもの。命か神か、どちらかを選ぶしか無いなら、神を選ぶのが正しい。そうして殺されてしまえば、殉教です。殉教は、価値がある事とされています。
p75
モーセは神に反論してます。抗議しています。神はえらいですけど、理屈があれば、何を言っても良い。「神さま、なんでこうなんですか?」みたいな。これが一神教の考え方です。
p150
いろいろな社会的弱者が居て、その人々の生存を保障するためです。それも、生活保護みたいなやり方では無く、畑や葡萄畑を持っている裕福な人々が、責任を果たしなさい。という考え方なんですね。弱者救済の考え方。古代法で、こういう法律が整っているのは珍しいです。