あらすじ
ニッポンのジレンマ、働き方のジレンマ―― 日本の雇用・労働をめぐる議論は、エリートかワーキングプアを対象としたものに偏りがちである。そこには「普通の人」の「普通の働き方」が見落とされており、ブラック企業論争やノマド論争で可視化されたのは、私たちの「普通に働きたい」というこじれた感情であった。しかし、「普通の人」とは誰か?「普通の働き方」とは何か?そもそも私たちは「普通」ということが、実はよく分かっていないのだ。本書は豊富にデータを揃えながら「意識の高い」系言説のウソを暴き、私たちノンエリートのための働き方を考察する。
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Posted by ブクログ
個人的に、常見さんのような方は好きで、この本を購入。
やっぱり偉そうに何か論じるような人ではなく、しっかりと僕たち若者ともリアルで接してるし、本気でいろいろ考えてるし、ネット系にも強いし、面白い。
でも、この本はだいぶ真面目な本だった。本人もそう書いてるけど。
たしかに最近は若者の就活を各メディアはいろんなように報じるし、若者はかわいそうとかいうし、成功したベンチャー社長を取材して若者はこういうの目指せ的な雰囲気出すし、本当にふつーの人はなんか困る世界で、そこんところを常見さんらしく語ってくれている。
また今後の常見さんの本に期待します。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて、衝動買い。
「グローバル人材」だとか、「スペシャリスト」だとかに惑わされず、また、「作業」ではなく「仕事」にしっかり取り組むことが大切だと主張している。
これについては、とっても同感。
若手にいきなり「即戦力で働け」っていっても、どこかで「修行」した経歴(経験)がないとそんなことできる人はなかなかいない。
大学が「就職予備校」として明示的に機能していない現在、社会人になってから修行を始めるのであれば、3年ほど集中して修行に取り組むくらいじゃないと、身につくものは中々増えないんじゃないかな。
目の前で行っている「作業」の本質的な意味を理解できれば、「仕事」になると思うけど、正解なんて誰も教えてくれないから、どこまでやればいいかも自分で決めるしかない。ただ、「期待に応える」っていうラインがあるくらいかな。。。
対象読者は主に20代。40代以上の人が読む場合は、できるだけ引いた目線で読んだ方がいいのではないかな。
最後tの章のトークがある意味一番面白かった。