【感想・ネタバレ】場所はいつも旅先だったのレビュー

あらすじ

サンフランシスコのアパートで恋人と過ごした土曜日の午後。ニューヨークの老舗古書店で大切なことを教わった日。18歳のときに初めてアメリカを旅してからずっと、いくつもの出会いと、かけがえのない日々をくれた場所はいつも「旅先」だった。『暮しの手帖』編集長の著者が、自身の旅について飾らない言葉でひとつひとつ綴った自伝的エッセイ集。軽やかな心で明日から旅に出たくなるような一冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

旅先での邂逅や出来事についてのエッセイ。筆者が活動していたバークレーやサンフランシスコの話が多く、自分もベイエリアに住んでいたことがあったので懐かしく感じた。
特に印象に残ったエッセイは「母のこと」と「テキサスでの再開」。子の決断を尊重しても子のことが心配で気遣う母の姿、二十年越しの三角関係には心を打たれた。

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2022年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

旅の本が好きだ。行ったことがある街でもない街でもその空気を感じ、実際にその場にいるような気分になれる。ましてや角田光代さんや松浦さんのようにエピソードをたっぷりもっている人の旅行記は楽しい。文章もうまいのでグイグイ惹かれていく。この本は「ブルータス」や「クウネル」に掲載されたショートストーリーなので断片しか書かれていないけれど、それから彼女はどうなったの‥など続きを読みたくなる章もある。
松浦さんが古本屋を始めるきっかけとなったリーバイス501を巡る冒険はワクワクしたし、特に好きなのは「ショウエンバーグ・ギターズ」というサンフランシスコの小さな町にあるギター屋さんを訪れた時の話。その店のオーナーは知る人ぞ知るカリスマギタリスト。その場にいた本人に、ギターをひくなら何か弾いてみろと言われ、恐る恐るビートルズの「ブラックバード」を弾いてみた。その演奏を褒めてくれたうえに「よし、君に『ブラックバード』を教えてあげよう」と1時間みっちりとアレンジを教えてくれるという贅沢な時間を過ごした。オリジナルギターを買いたくなり、一際目立つ逸品を指差し購入する旨を伝えたが、「いいギターではあるけれど、君には勧められない」と言われた。まだお前には早いということか。「今度はいつ来るんだい。その時までに『ブラックバード』をマスターしておくんだよ。来る前に必ず電話してくれ」‥それから一年後、「ショウエンバーグ・ギターズ」を訪れた松浦氏は一本の素晴らしいギターを手にしていた。‥ええ話やー。

人生は、その人が関わる人たちによって決まっていくのだとつくづく感じる一冊だ。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松浦弥太郎さんの人生訓や生活の心得みたいな本を読んできたから、この本は大きく期待を裏切ってくれた。
若さに満ち溢れ、外国でも颯爽と生き抜く姿があった。彼女との出会い、別れ、憧れ、珍事件。羨望を感じるほどアクティブで勇猛果敢。
ヴィンテージジーンズを安く買い付ける話、古本屋仲間に助けられる話、彼女が車の中で音楽を聴かず、口笛でグレン・グールドのバッハを響かせる話。
ひとつひとつが面白い。
圧巻は山歩きに挑戦する話。
私も富士山で高山病になり動けなくなった。
山はまさに自分との闘い。気弱になったら終わり。楽しむすべを自分で見出すしかない。
風景と高山植物と仲間が癒してくれたけど。

無鉄砲時代の弥太郎さんも
魅力的!

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松浦弥太郎さんが、北海道東川町につい最近お越しになりました。

それから、まわりじゃちょっぴり弥太郎さんフィーバー!

わたしも久しぶりに一冊セレクト from D & Department!
弥太郎さん、モテモテだな。
いつもとブレず、孤独と上手に向き合われてる。


自分を律して律して律する、弥太郎さん。

でも今回は、なかなかな等身大っぷりでした^^
モテモテです。

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2017年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者である松浦弥太郎氏が、個人の旅の経験から学んだこと、感じたことが綴られている。
そしてその全てが、おそらく、今の松浦氏を形成してきたのだろう。

個人的におもしろかったのが、「本」にまつわるエピソードである。
彼は旅の先々で古本屋を訪ねる。
捜し求めている本を求めて、また人との出会いを求めて。
また、彼の女性との関係も赤裸々に語られている。
詳しくは是非とも読んでいただきたい。

私もどこか、あてもなく旅にでも出てみようか。
そんなことをふと、しかし強く思ってしまった。

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2011年04月12日

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