あらすじ
二一世紀初頭。イントロンに封印された悪魔は解き放たれ、世界は焦土と化した。人類もまた、異形の物たちに対抗すべく最終軍を結成した。果たして、生き残るのはどちらか?人類の未来を賭け、悪魔の地下要塞に潜入した深尾直樹の運命は?そして、怪物たちは何故、遙か太古から人類のDNAに封じられていたのか?全ての謎がリンクしたとき、宇宙に秘められたる恐るべき真相が解き明かされる!斯界から大絶賛を浴びた壮大なバイオ・ホラー。
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Posted by ブクログ
上巻も面白かったけど、下巻はそれ以上!
最後の選択は予想がついちゃったけど、でも、それまでの予測のつかない展開が、すごくいい。
何も考えず、流れに乗っかって読んでいくのが楽しい。
クトゥルーとか、指輪とか、そういうのもいいね。
日本で映像化したら、チャチになっちゃいそう。
こういうのはやっぱりハリウッドが得意なのかな。
作者の、90年代ハリウッド映画風娯楽作品、というのが、すごくぴったり。
とても楽しく読みました!
Posted by ブクログ
梅原克文といえば何かと物議を醸す作家だが、ストーリーテラーとしての才能はズバ抜けている。
デビュー作である本作は上下巻1000枚の長大なストーリーだが、冒頭からまったく衰えない圧倒的な熱量で、読者をラストまで一気に引っ張っていくのだ。その中には膨大な知識と、眩いイマジネーション、胸を衝くドラマがぎっしりと詰め込まれている。
完成度では第2作「ソリトンの悪魔」に譲るが、荒削りな迫力ではこちらが上。読んでいる間、至福の時間が過ごせることは間違いない。
Posted by ブクログ
恐竜の絶滅、人間の中に存在するイントロン配列といった謎たちをうまく組み合わせた娯楽小説です。なんだか笑いながらもなるほどーと思えてしまう説得力でした。小説としても、ただ楽しむだけなら一級品。
下巻になってガラッと趣が変わり、最初はなかなか馴染めなかったがUBの大量生産とGOOの大戦争に引き込まれ非常に楽しめた。
EGODとの対決になぜかゴーストバスターズのマシュマロマンも思い出した。(余談)
GOOの基地潜入、仲間の死(モグラ型戦車との死闘)、スーパーコンピュータの中でのEGODとの対決、特にダゴン102との対決は非常に手に汗握るものでまさに私のどツボでした。
こんあ傑作には年に2から3冊くらいしかヒットしないので、今年はあと2冊かな(。´-д-)
Posted by ブクログ
人間の遺伝子の中に封じ込められてた『化け物の遺伝子配列』を解読しちゃって培養したらさぁ大変、という感じで始まる作品です。ぶっちゃけすぎか。 上巻の前半は生身の人間VS化け物、という・・・普通のホラー映画モノ。第二部は超人化した主人公と、因縁を持つ化け物との血みどろ弾丸まみれの肉弾バトル。 下巻の第一部は黙示録。第二部は○○との最終決戦・・・と、手を変えながらも読者をグイグイ引き込んでくれます。 物語のベースはラヴクラフトらの所謂『クトゥルー神話』で、下巻になると展開としては『指輪物語』となりますな。・・・勿論梅原さんですからそんなヌルいものじゃないんですが。 上巻と下巻、どころか上巻の中でも物語の様相が180度転換するようなジェットコースター的作品であり、ニトロプラスの人々もこんなの好きだろうなぁ、と思ったり思わなかったり。 まぁ下巻の展開は『ゼノギアス』にパクられたりもしたのですが、まぁそれぐらい面白い作品だ、ということで。 主人公のバカさ加減や独白には時折イラっと来ますが、気軽に読める(1000ページ超えるけど気にならない)作品なのでオススメですよ。
Posted by ブクログ
上巻は辛うじてバイオホラー〜ホラーと呼べなくもなかったが、下巻は完全にSFアクションもの(なお作者はSF扱いを嫌っている模様)。個人的には首を傾げる回数が上巻よりも多かった(上巻4回、下巻9回ぐらい)ものの、この熱量で最後まで突っ走る作者に脱帽。