あらすじ
遺伝子操作監視委員会に所属する深尾直樹は、ライフテック社で発生した事故調査のため、現地に急行した。直樹はそこで、かつての恋人・梶知美が実験区画P3に閉じ込められていることを知る。だが、すでに現場は夥しい血で染め上げられた惨劇の密閉空間に変質していた……。事故の真相に見え隠れするDNA塩基配列・イントロンに秘められた謎。その封印が解かれるとき、人類は未曾有の危機を迎える!恐怖とスリルの連続で読者を魅了する、極限のバイオ・ホラー。
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Posted by ブクログ
最高に楽しいおバカエンタメ小説。とんでも科学理論満載で500ページ超えのボリュームながらダレがない良作だと思う。回りくどいセットアップ抜きにいきなり研究所に飛び込むアクセル全開の出だしといい、要を得た状況説明や適度にチージーな会話といい、サービス精神あるなあと感心してしまった。
Posted by ブクログ
とにかく次から次へ読者を愉しませるアイデアを放り込み、読者にページを繰る手を休ませようとはしない。
また『幻魔大戦』や『クトゥルー神話』など、作家の趣味だと思われる物も詰め込み、上下巻1,000ページを駆け抜ける。
最新(1993年当時に構想のみされていたものも含めた)のバイオテクノロジーからダーウィンの進化論、そして恐竜の絶滅から新約聖書、サイバースペースなどなど、多種多様なジャンルを盛り込み、壮大なスケールで描いたスペクタクルホラー。一言で云おうとすると、修飾語が多く付きすぎて収拾が付かなくなるほど、盛り沢山のエンタテインメント作品。
Posted by ブクログ
「ゼノギアス」が好きならぜひぜひ読むべし。
DNA・イントロン環・ナノマシン…
そういうのでいっぱいなSFファンタジー。
お腹いっぱいになれます。
Posted by ブクログ
人間の遺伝子の中に封じ込められてた『化け物の遺伝子配列』を解読しちゃって培養したらさぁ大変、という感じで始まる作品です。ぶっちゃけすぎか。上巻の前半は生身の人間VS化け物、という・・・普通のホラー映画モノ。第二部は超人化した主人公と、因縁を持つ化け物との血みどろ弾丸まみれの肉弾バトル。下巻の第一部は黙示録。第二部は○○との最終決戦・・・と、手を変えながらも読者をグイグイ引き込んでくれます。
物語のベースはラヴクラフトらの所謂『クトゥルー神話』で、下巻になると展開としては『指輪物語』となりますな。・・・勿論梅原さんですからそんなヌルいものじゃないんですが。上巻と下巻、どころか上巻の中でも物語の様相が180度転換するようなジェットコースター的作品であり、ニトロプラスの人々もこんなの好きだろうなぁ、と思ったり思わなかったり。まぁ下巻の展開は『ゼノギアス』にパクられたりもしたのですが、まぁそれぐらい面白い作品だ、ということで。主人公のバカさ加減や独白には時折イラっと来ますが、気軽に読める(1000ページ超えるけど気にならない)作品なのでオススメですよ。
Posted by ブクログ
遺伝子監視委員会に所属する深尾直樹はライフテック社で発生した事故調査の為に現場に急行する。実験区画P3の現場には研究員達の無残な死体が点々としていた。その中をモニターで確認する彼は、かつての恋人であった梶知美を発見する。中には間違いなくイントロンの解析で出現した“C”が居る。だが彼はその区画に単独で入り知美を救出した。“C”は何故知美を殺さなかったのか……?再び区画に入った彼は、バイオリアクターに死体となって浮かぶ知美を発見した……。では、先ほど救出した知美は一体……?!
これは是非映像で見たい!
テンポが良すぎてしおりを挟むタイミングがとても難しかったです。そのテンポの良さは最後まで持続されて行くので飽きが来ない。強いて言えば、下巻の電脳空間の辺りですかね。でもこの辺りはEGOD(エルダー・ゴッド)の確信に迫る部分だから興味深く読めます。
だんだんと超人化・非現実色が強くなるが、理論的に進行してゆくので、前記は全く気になりません。映像化するにはちょっとグロイとは思うが、それでも見てみたいなぁ。
個人的な極論で結末感想をバッサリと言うとすれば・・・
【結局、昔より今かよ! 深尾!!(叫)】という感じ(笑)
嗚呼……【愛って儚くて脆い】……大人の世界だわな。
Posted by ブクログ
クトゥルー神話は「ラブクラフトの小説」の扱い。 アクションなので分厚さは気にならない。
秘密を暴いた者が秘密を守る側に回るってのは、何か元ネタがあるんでしょうか?
Posted by ブクログ
イントロンの謎を解いてはならない。そこには恐るべき事実が隠されているのだから……。
クトゥルー神話を基にして繰り広げられるSFアクション、バイオ・ホラー。理系の専門用語が飛び交う本書は、人によっては少し読みにくいと感じるかもしれない。しかし、それが気にならないほど本書は面白い。次々と発生する事象にページをめくる手が止まらない。スリルを味わいたい方はぜひ、読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
きっと、研究者も小説家も、妄想する→形にする、という点では変わらない。
バイオって、やっぱりこういう危険があるよ~っていうのが、DNAに記憶されてるんじゃないだろうか。
でも、謎解きという魅力は抗いがたく。。。
映像化、できるなら見てみたい。
深尾さんの役、加瀬亮くんとか、どうかなー。
Posted by ブクログ
90年代に書かれた、80年代スーパーバイオレンスアクション!的な…誰かがどこかで勧めていたので古書で購入。いやー(笑)理系のちょっとスポーツマンが事件をきっかけに、いきなりアメリカ的なジョークの強面に(笑)セリフがいちいち、お前、アメリカの刑事ドラマ見過ぎだろ!な感じで爆笑。これが80年代なら許容範囲、が、私が高校時代。あり得ない…ホラーで怖い!という評価なのだが、まだ怖くならず、下巻、読むのか、私?