【感想・ネタバレ】太平洋戦争の肉声(2)悲風の大決戦のレビュー

あらすじ

戦後七十年の特別企画として、これまで「月刊文藝春秋」やその増刊に掲載された戦争体験者の手記や記事を再編集、戦後レジームからの脱却が叫ばれるいまあらためてあの戦争とは何だったのかを考えるシリーズ全四巻。第二巻では、太平洋戦争の転機となったミッドウェー海戦での敗北以降の「搭乗員の墓場」と呼ばれた過酷なラバウルの航空戦で戦い続けた航空隊のエース岩本徹三の手記や、死守の命令に背き残存将兵の転身命令を下した水上源蔵少将を語った、詩人・丸山豊の手記など、戦況の悪化のなかで苦悩する指揮官たちの姿を取り上げる。

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Posted by ブクログ

 1巻とは異なり、2巻からはガダルカナル島やサイパン、インパールなど惨敗した作戦が多数載せられているので内容も熾烈なものになっていく。“撤退”を“転進”、“全滅”を“玉砕”と言い換えあたかも勝ち進んでいるかのように見せる大本営には、呆れを通り越してむしろ感心しえしまった。
 ケネディのエピソードはまったく知らなかったので、とても印象に残った。自分の乗っていた艇を撃った日本兵と戦後手紙のやり取りをしたり、ケネディの人となりをまったく知らないが人格者だったことが伺える。

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2021年08月28日

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