あらすじ
淋しい冬の海。隠岐の民宿で働く牟田口アカネは、自分の醜い容貌に絶望し生きていた。彼女が待っていたものは、まさに「なしくずしの死」。そんな彼女を絶世の美女に変えようという、神への反抗ともいうべき試みを企てる男が現れる。草影真人――。彼と摩天崖の絶壁に立ったとき、アカネの命は奇妙な軋みを立て震えた。美醜の対立がもたらした鮮烈な愛と冒険の新ホラー・ロマン。
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Posted by ブクログ
多くの人には自分の容姿に対する何かしらのコンプレックスがあるはずだ。本書はその極端な例を題材にしたもの。
ヒロインは、化け物並みに醜い容姿から世界中の誰もが認める美しい姿に整形した。
それで幸せになれたのか?
これに関してはそれほど深掘りしていないが、彼女は常に「容姿が他人に与える影響」を観察している。つまり、化け物の視点を忘れていない。それは周りの人間の本質を知る手段の一つになると思う。
「差別とは何か」「容姿によって差別される理由」を深く考えさせられ共感できた。
ただし、最後に知り合いが生きていたことと、彼が目の前で自殺したことは意味が分からない。