【感想・ネタバレ】五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 ガウディの夏 THE SUMMER FOR GAUDIのレビュー

あらすじ

CFプロデューサー峰井透は、オーディションで知り合った新人シンガー水科杏子とともに、他人の気配を強く感じる奇妙な一夜をホテルで過ごした……。その数日後、女優の宮森陽子は峰井を誘い出し、杏子との密会が情報機関にファイルされたことを彼に告げた。そして、宮森自身、また超大物女優原江知子さえも、情報ファイルの刻印をうたれた者たちであった。峰井は陰に、プライベートの情報操作により、人々を不安と絶望に陥れる謎の人物・岸矢吾郎の存在を知り、愛と自由を求め敢然と立ちむかっていった――。激しく加速度を増した情報社会における現代人の恐怖と苦悩を描いた衝撃の現未来小説の誕生。

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Posted by ブクログ

タイトルのガウディの・・・と、イラストに惹かれたこの本。
中盤から、とんでもない世界に引きずり込まれていく、なんとも不思議な話。


今この世に存在しているということ。
どんな事態に巻き込まれようと、それは確かで、人はその間に何かをしたいと思っている。
いつか終わってしまう人生だから。


建築も同様。
未完成のサグラダ・ファミリア。
ガウディは、未完成にすることで、もしかしたら「永遠」を手に入れたかったのかもしれないなぁ。
な~んて。


この本は、1987年に初版が出ている。
インターネットも普及していない時代に書かれたことが驚きだ。

0
2010年09月11日

Posted by ブクログ

家の本棚にずっとあったけれど読んでいなかった。
広告マンが主人公。
彼をとりまく得意先の企業や、芸能プロダクションの社長、そのタレント、大物女優。
みんながある人物を通じて繋がっている。それは逃れることのできない網に入っている様。
情報をたくさん持つ者ほど強い権力が持てるのか?
ダークな情報がダークな情報を増やしていく・・・そしてそれを握っている者が好き放題できる世の中なのだろうか?

ガウディに噛まれた人がキーワード

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2009年10月07日

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