あらすじ
CFプロデューサー峰井透は、オーディションで知り合った新人シンガー水科杏子とともに、他人の気配を強く感じる奇妙な一夜をホテルで過ごした……。その数日後、女優の宮森陽子は峰井を誘い出し、杏子との密会が情報機関にファイルされたことを彼に告げた。そして、宮森自身、また超大物女優原江知子さえも、情報ファイルの刻印をうたれた者たちであった。峰井は陰に、プライベートの情報操作により、人々を不安と絶望に陥れる謎の人物・岸矢吾郎の存在を知り、愛と自由を求め敢然と立ちむかっていった――。激しく加速度を増した情報社会における現代人の恐怖と苦悩を描いた衝撃の現未来小説の誕生。
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Posted by ブクログ
タイトルのガウディの・・・と、イラストに惹かれたこの本。
中盤から、とんでもない世界に引きずり込まれていく、なんとも不思議な話。
今この世に存在しているということ。
どんな事態に巻き込まれようと、それは確かで、人はその間に何かをしたいと思っている。
いつか終わってしまう人生だから。
建築も同様。
未完成のサグラダ・ファミリア。
ガウディは、未完成にすることで、もしかしたら「永遠」を手に入れたかったのかもしれないなぁ。
な~んて。
この本は、1987年に初版が出ている。
インターネットも普及していない時代に書かれたことが驚きだ。