あらすじ
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博物学・民俗学・語学・性愛学・粘菌学・エコロジー……。広範囲な才能で世界を驚愕させた南方熊楠。そんな日本史上最もバイタリティーに富んだ大怪人の生きざまを天才・水木しげるが描く。
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Posted by ブクログ
汚い。汚すぎる。ち●こ、ゲロが出まくりである。だから信頼できる。やべぇ奴すぎて、漫画にピッタリだ。猫可愛い。
読んでて身体がかゆくなりました。
はっきりいって、南方熊楠が何をやったかについてはよくわからない。それは他の本で読め。
でも熊楠の人間味がよくわかる。そういうところがいい。彼の人間性に迫るために、猫の視点にしたのだから。猫の動きが愛嬌があっていいなぁ。
「タクト」の話が、その部分だけが急激にまじめだったな。
自然の摂理のような意味でタクトという言葉を使っていたが、鶏の卵を例に挙げている。鶏の卵は外敵に割られないように固いが、中から雛が出てこれるだけの固さでもある。絶妙なバランスで硬さがきまっている。これがタクトだという。
人間もまた、外圧と内圧のはざまでバランスをとっている。世間体を演じる自己統制てきな自分と、内面世界の本能に忠実な自分。
建前と本音ってやっぱり大事なんね。天衣無縫の熊楠もやっぱり建前はわかっていたんだもなぁ。
あと、マラにフマキラーを突っ込むところも好き。
Posted by ブクログ
『きのこの話』(新井文彦)、『狼 その生態と歴史』(平岩米吉)、『絶滅したオオカミの物語』(志村真幸 渡辺洋子)の3冊をキッカケとして読む事になった『猫楠』(水木しげる)。
この3冊の中に出てきた人物こそ南方熊楠。
紹介内容がユニークで
❶ 昭和天皇にキャラメル箱に入った粘菌進献。
❷狼の糞の相談を受けた人物。
❸ 【オオカミの研究者】として語られ、イギリスにも滞在してロンドン動物園にしばしば足を運んでいた人物。
などなど…。
これだけ連続して読むと「この人物は一体何者?」と気になり本書を手に取った次第でございます。
私自身【きのこ】と【狼】からこんなに読書が続くと思っていなかったので何だか笑えてきた。
南方熊楠が残した業績よりも生涯の話からスタートし、
本書を読んでも【自身の癇癪と闘い続けたエロい学者さんとその家族&仲間たち】という印象しか持てなかったけれど、
「業績に隠れた人の中身ってこんなものなのかもしれない」と思えてきた。
そして、
【学者の好奇心&知識欲】って凄まじいとも思いました。
「何でこれはこうなっているのか?こんな現象が起こるのか?」という問いの中に、
【きのこ】と【狼】がいたんだなぁ。
それにしても…
それらの解明シーンにおいてほぼほぼ全裸なんて人初めて見たわ。