あらすじ
大学生の夕紀は、駅ビルの掲示板で家庭教師募集の黄色い紙を見つける。それが恐怖の始まりだった。次々と奇妙な出来事に遭遇するようになった夕紀が見た、血まみれの「赤ずきん」。そしてその横に立つのは……。
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Posted by ブクログ
女子大生の夕紀は姪のベビーシッターを受けたことから、駅ビルに寄りバイトをすでにしているにも関わらず不思議にも家庭教師のバイトを請けることにしてしまう。姪と遊んでいるとき不可思議な光景――昼間に少年が野犬に襲われるのを見たことで、夕紀は自身の精神を疑い始める。家庭教師をする相手は高校一年レベルの学習をしたがっている女の子、だがその姿は家の中でも真っ赤なずきんを被り常軌を逸していた。
赤ずきんの少女の死に関わった人たちが次々と呪い殺されていきます。どうして夕紀が、という謎は徐々に解決され最後の終わり方もなかなか良かったです。ホラー小説はあまり読まない方ですが、最後まで飽きさせない話でした。
Posted by ブクログ
久しぶりに本読んだ。10人が赤ずきんの呪いで死んでゆくのだけど、主人公の水沢夕紀がキー。赤ちゃんの時にお姉ちゃんが一日だけ外が見れたっていう、その見れた景色が怖い。もちろん赤ずきんのみどりは可哀想だけど、結末はちょっと理不尽な気がした。
Posted by ブクログ
超常心霊ホラー。大筋としては怨念の物語。個人的に大変好みです。
幸せの絶頂で襲い掛かる「赤ずきんの呪い」。怖い。怖すぎます。ヒロインの見たビジョンも一見ギャグに思えつつ(ロケット花嫁!)、現実としてこんなもの見えたら怖いよね……きっと自分が正気か否か、が一番。
呪いの根源である「赤ずきん」はたしかに惨くて可哀想。これは呪ってしまうかも。でも直接何かをしたわけでもないあの人たちに呪いが継承されてしまうのはあまりに理不尽だなあ……。この先の物語は、あまり想像したくありません。