あらすじ
母親や複数の男性との過去…。壮絶な少年期を送りその影響から抜け出せずにいる大学生の須藤舜は、行為の後でなければ食事が摂れず、その後にすべてを吐き出すように詩を紡ぐ。そんな舜の詩は、高く評価され、詩集はベストセラーになるほどに注目を浴びていた。しかし肝心の舜は、大学の准教授で後見人でもある恭平にしか心を開かず、ほかの人間と全くかかわろうとしない。舜を想い、彼の自立を願う恭平は「お前を愛している。だから俺は、お前を抱かない」と宣言。「死の宣告」にも近い恭平の拒絶に、舜は困惑し追い縋るが…。
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Posted by ブクログ
あらすじと帯の煽りで、完全に受けがド淫乱ちゃんだと思っていた。
久し振りに感極まってしまって、読んでいる間、涙が止まらなかった。
攻めが堪えてるのがたまらんです。
Posted by ブクログ
幼少時からセックスしないと食事を与えられないという悲惨な固定観念を植え付けられて生活してきた舜。大学生といえど世間を全く知らない彼が准教授で後見人の恭平に出会い真実の愛を知り成長していく物語。
舜の壮絶な過去についてはサラッと説明されただけだったのであまり痛さは感じずに読めました。舜が少しずつ愛とは何だろうと考え気付き始める過程がよかったです。対する恭平の方は最初から舜を好きだったようなので、出会ってからどんな風に舜に絆されていったのか心の内が知りたい気がします。
どうもその辺は同人誌の方に細かく描写されているようなので、そちらで堪能してきたいと思います。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
天才詩人と謳われている大学生の舜には秘密がある。それは性行為をしないと食事ができず、詩も書けないというのだ。そんな舜の後見人である篠崎が、ある日お前とはもうしないと言い始め……!?
***
帯のせいで受けにしつこく求められる准教授が最初こそ適当にあしらっていたものの何らかの理由で徐々に本気になっていく話とばかり思っていたけど内容は微妙に違っていました。
長年に渡る育児放棄に監禁、実の母親は勿論、それ以外の男からも日常的に暴力を受け、挙げ句"お兄ちゃん"という見ず知らずの男にセックスをしないとご飯を食べてはいけないという"常識"を徹底的に教え込まれた瞬(受)
物心つく頃からこんな凄まじい生活を送っていた瞬には本当の意味での常識がなく、この世に存在する物の全てに意味がある事を知りません。
生きるために息をするのと同じように、食べるためにセックスをする事が当然だと思っている瞬。
彼の中ではそれが常識として固定されてしまっている為、周りが引いたりおかしいと言ったりする事自体、彼には理解が出来ないんです。
言葉の持つ意味や深さといった事も理解出来ず、読んでいてちょっと白痴みたいだな、思いました。
そんな瞬が、物語が進むに連れてちょっとずつ変わって行くわけですが彼の後見人であり大学の准教授でもある恭平(攻)が最初から瞬を溺愛していてちょっと吃驚しました。
瞬を好きになった理由もまだちょっと甘いような気がしなくもないですが、これはこれで良いのかな、とも思ったり。
それよりも仕事ではスーツ、家では和服という恭平のギャップが堪りません!
和服の裾を開いて瞬に挿れている時の姿なんて見えそうで見えないというイラストにドキドキしてしまいました(笑)
ちょっと仄暗いテイストの作品なので奈良千春先生の独特なタッチのイラストがお話の雰囲気によく合ってると思います。
作品の全体的な評価としてはまだもう一捻り欲しいところですが読みやすい作品だったのとイラストが美麗だったので★4つです。
胸がキュッとした
准教授の胸の内を考えると、すれ違いが切なくて、そこが萌えました。
先生の違う作品が合わなかったから、どうかなと思ったけど、買ってよかったです!