【感想・ネタバレ】「格安航空会社」の企業経営テクニック(TAC出版)のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年07月17日

LCCのビジネスモデルを分かり易く解説した本。ポイントは以下の通り。

(1)低コストを実現する手法
①フェリー・電車の顧客を取り込む為、飛行距離は短距離のみ。
②機材コスト削減の為、機種は1種類のみ。
③早朝深夜も飛行し航空機の稼働時間を増やす。
④乗継にかかる手間を省く為、2地点の往復のみ。
...続きを読む機内の座席数を増やす。
⑥機内サービスの絞込み、一部有料化。
⑦空港利用料削減の為、「第2の空港」を活用。
⑧自社HPのみでのチケット販売。
⑨自社HPや機内に広告を貼り、収入源に。

(2)LCCの事業リスク
①燃油価格高騰の影響を受け易い。(「安さ」を売りにできなくなるから。)
②単一機種の航空機での運行であり、その機種に欠陥が見つかった時、営業不能になる。

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Posted by ブクログ 2012年05月30日

KISS - Keep It Short and Simple.  LCCの基本を示す標語だそうです。でもそれって、小少軽短美。サービスの世界もそうなんだなー。読めば読むほど当たり前のことをひたすら追求する商い(あきねぇ)のLCC。ジェットブルー航空のコールセンターは在宅の主婦層が分担してくれている...続きを読むそうですし、トイレ有料化も半分本気。フライパンも包丁も必要ない、サイゼリアの厨房との比較など、安価で安心なサービスを捻り出すために鍛えぬかえれた体躯は、ある意味で奇妙に映るのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2012年04月15日

ここ数年話題になっているLCCだが、そもそも1972年にアメリカで始まったものらしい。
ビジネス雑誌で、この手のネタは読んだことがあったが、より掘り下げて書かれている。
ビジネスモデル10項目
1から2時間の短距離
機種は1つにする 部材を少なくするためとパイロットの免許を機種ごとに用意する手間を省...続きを読むくため
稼働を多くする、往復運航させる
サービスの絞り込み
席を多くする
混雑しない空港を選ぶ
自社ホームページでのネット販売、代理店を入れない
付加サービスを積極的に売り込む
広告費を抑えて、マスコミへアピールする

また格安にすると、当然人件費も削っていかないといけないが、人を人として認めることで、流出をしないという。
社長から直接話を聞いてもらえたり、認める社風があるから満足度も高いという。
これからもLCCに注目である。

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Posted by ブクログ 2020年03月07日

最初のLCCは、サウスウエスト航空。1971年。
低運賃、短距離直行便。
次がジェットブルー航空。ITを武器にした。

路線は短距離、使用する機種は一種類、737かA320。稼働時間を長くする。2地点間の単純往復運航。座席を多くする。サービスを絞り込む。第2空港を使用する。機内サービスの有料化。ネッ...続きを読むト販売。付加サービスを売る。

低コスト+高稼働率がカギ。高い稼働率を保てる機体規模を採用する。

それを忘れて失敗したのがピープルエキスプレス航空。

燃料費高騰のリスク、単一機種であることのリスク。

ファミレスやLCCが合皮や革張りのシートを採用しているのは、清掃に時間がかからないという理由がある。

今までLCCは128社誕生し、52社が撤退、消滅している。
低運賃と稼働率がカギ。

低運賃で、他社の顧客を奪う、他の交通機関の顧客を奪う。
参入撤退は素早く。
コストと販売価格、人数と機体のバランスが大事。
ユニクロと同じ。高稼働率=高販売率(売れ残り無し)。靴のチヨダも同じ。
ダイナミックプライシング。

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Posted by ブクログ 2013年08月26日

● 2004年にライアンエアーは、座席のポケットと、リクライニングの機能を取り払いました。

● その旅客に対する返事は「私たちの会社はこういう会社なのです。お気に入らなければどうぞ他社をお選びください」だったそうです。

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Posted by ブクログ 2013年01月05日

LCCは単に安かろう悪かろうではない
1席当たりのコストを削減して、収入を大きくすることで利益をあげているということが書かれている。
目新しい感じはなく当たり前のことです。

あと、後半の方で単なるコスト削減だけではなく、成功しているLCCは組織として人が魅力的だ。ということも書かれていた。

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Posted by ブクログ 2012年03月31日

LCCのビジネスモデルを解説。
薄利多売だという先入観を払拭された。他業種においても、LCCのビジネスモデルが活用されている例も紹介されている。

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Posted by ブクログ 2012年03月07日

LCCは薄利多売ではなく、ビジネスモデルとして十分に成り立つと説く。そのビジネスモデルはエアラインのみならず、他の企業でも応用されていると。昨今、ピーチの就航で取りざたされているLCCだが、この本を読むと、今までの航空会社(FSA)は、逆にこれからどのようにしているのか心配にもなる。

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