あらすじ
ビジネス書としてヒットした『世界一シンプルな「戦略」の本』の著者が書き下ろす第二弾!「戦略思考」「論理思考」「分析思考」「クリティカル・シンキング」などのすぐに使える、様々な思考法のエッセンスをこの一冊で!物語形式になっており、読み進めていくうちに自然に「考えるコツ」が身につく。内容例を挙げると、「クリティカル・シンキング」とは「決めるべきことは何か」を考えること、「分析思考」とは「分けて比べ、そこから意味を見出す」こと、「論理思考」は「結論は何か?その理由は何か」を考えること、等々思考法や戦略論の名前を漠然と知っていても、実際のビジネスの現場でどのように使いこなすのか、また使うとどのような成果をもたらすのか知らない人も多いのではないのだろうか?マーケティング部を舞台にした新商品の販売戦略と主人公二人の恋を描いた物語からも目が離せない!ビジネスパーソンは、必読の一冊!
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Posted by ブクログ
考え始めると、頭がグッチャグチャになってしまう方にオススメ。
物語形式だから、読みやすいし分かりやすい。
メモ。
・まず、「決めるべきことは何か?」と考えてみる。考えることの目的は、決めること。「何を」にあたる部分が分からなくなってしまうから、人は混乱してしまうわけです。
・まずは、「目的」を確認する。その際には、本当にその「目的」が正しいのか、他にはないのか、と疑問を持って検証する。そして、次に、その「目的」の達成のために「決めるべきこと」をリストアップする。その後に、それらの「決めるべきこと」を優先順位などをつけて整理する。
・「決めるべきこと」を書く時は、「疑問文」の形にしておいた方が、結論に至るスピードが速くなります。
・戦略=目的+手段。
・「そもそも、戦略目的はなんなのか?」そして「それに対する手段はなんなのか?」という構造(順番)で考えることや、「本来は『手段』であった事柄が、いつの間にか『絶対的な目的』にすり替わっていないか?」とチェックすることが、「戦略思考」におけるポイント。
・戦略的=目的が的確に選択されていること。すべての手段が、その目的に向かって集中していること。それらが選択された理由が明快に説明できること。
・分析とは、「分けて、比べること」。そして、「変化」と「差異」を発見すること。さらに、その「変化・差異」が、なぜ起こったか、原因を考えること。さらに、その「変化・差異」が、何の兆候なのか、考えること。
・このチョコは『誰を幸せにできるんだろう』って観点で、考えてみよう。
・商品の特徴が、人々のどのような『価値観』を満たすことができるか。
・論理思考のエッセンスは、「要するに、結論は何か?」「その理由は何か?」の2つの問い。
・論理=主張+根拠。
・「根拠」については、「ひとりよがりな根拠」になったり、「論理の飛躍」が無いように気をつける必要がある。
・「分析」においてより重要なのは、実は、「分けて、比べた」後の、「意味」を探ることです。
・過剰に分析をしすぎると、かえって、混乱することがある(アナリシス・パラリシス)。
・ほどほどの分析で、「仮の結論」を出し、その後に、検証のための分析を行う
・「よい仮説」の条件は、
1.「目的に対する手段」(または「問題点の原因」)として説明できること。
2.「もっともらしい根拠」があること。
3.今後、調査などによって検証できること。
・「網羅的で完璧な分析」は求めない。
・ビジネスのコミュニケーションにおいては、「伝えること」「理解してもらうこと」は、目的ではなく手段。目的は、「意思決定」あるいは「行動」してもらうこと。そのために最も大切なことは、そもそも「自分の主張・結論自体が、明快であること」です。その「主張・結論」によって、最終的に、相手に「何を意思決定してもらいたいのか」「どんな行動をしてもらいたいのか」を、クリアにしておきます。
・「主張・結論」←「理由」←「データ・事実」
Posted by ブクログ
考え方のコツとして、以下を、チョコレート販売の戦略設定を、ストーリに、若い新米マーケッターの成長ととともに、展開していく内容。思考法に対して、知識が既にあるヒトの方が、見直しになって良いと思った。
①クリティカル・シンキング
②戦略思考
③論理思考
④分析思考
⑤直感思考
⑥仮説思考
⑦考えるを、伝える
Posted by ブクログ
各思考法について細かく説明されているわけではないけれど、物語になっているため、どんな場面でどのように考えればよいかがイメージしやすく、理解しやすかった。
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■クリティカル・シンキング
・「考える」とは、具体的には、「自分の主張・意見を決める」こと。
・「目的の達成」のため「決めるべきこと」をツリー図にする。
・まずは「目的」を確認する。その際には、本当にその「目的」が正しいのか、他にはないのか、と疑問を持って検証する。そして、次に、その「目的」の達成のために「決めるべきこと」をリストアップする。その後に、それらの
「決めるべきこと」を優先順位などをつけて整理する。
・複数の「決めるべきこと」を
①図にして、見ながら考える
②疑問文にしてから考える
のが効率よく考えるコツ。
■戦略思考
・戦略=目的+手段
・「戦略的に考える」とは、「その目的は何か」「それを決めた理由は何か」と考えること。
・「戦略的=目的が的確に選択されていること。すべての手段が、その目的に向かって集中していること。それらが選択された理由が明快に説明できること。」
・別の側面からは、「戦略的=大局的・中長期的・論理的であること」
■ロジカル・シンキング
・「要するに、結論は何か」「その理由は何か」の2つの問い。
・論理=主張+根拠
■分析思考
・分析とは、「分けて、比べること」。そして、「変化」と「差異」を発見すること。そして、その「変化・差異」がなぜ起こったのか、何かの兆候なのか、を考えること。
■直感思考
・直感は、日頃の勉強や経験によって得られた知識や実感から生み出される。
■仮説思考
・ほどほどの分析で、「仮の結論」を出し、その後に、検証のための分析を行うこと。それによって、業務のスピードアップを図る。
・よい仮説の条件は、
①「目的に対する手段」(または「問題点の原因」として説明できること)
②「もっともらしい根拠」があること
③今後、調査によって検証できること。
■「考え」を伝えるコミュニケーション
・ビジネスのコミュニケーションにおいては、「伝えること」「理解してもらうこと」は、目的ではなく手段。目的は、「意思決定」あるいは「行動」してもらうこと。そのためには、「主張・結論」→論拠(「理由」+「データ・事実」)の構造で伝える。
・「論理的説得」を踏まえた上で、「情動的説得(感情に訴える説得)」の重要性も、きちんと認識する。