あらすじ
妥協しない、止まらない、先送りしない。これが史上最強の会議術! たかが会議とあなどってはいけません。会議は、戦争が最終手段であるように、ビジネスにおける最終兵器なのです。フォーチュン500に載る大企業で行われているダメな会議の数々を目撃した著者が、シンプルで誰でも実践できる7つの原則を提案! この7つの原則を、チームのみんなでシェアすれば、今すぐ最強のチームに生まれ変わります!
日本翻訳刊行を記念して、著者インタビューも巻末に収録。「早く終わらないかな……」そんな会議の連続にお悩みの方にも、お勧めの一冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
[惰性からの跳躍]企業などの組織にとっては必要不可欠ながらも、誰しもが常に不満を抱えてしまうのが「会議」。その意義を徹底的に見つめ直し、新たな会議のかたちである「モダン・ミーティング」の概念を提唱した作品です。著者は、コンサルタントやトレーナーとして活躍されているアル・ピタンパリ。訳者は、外資系IT企業においてマネージメントの要職を歴任されていた阿部川久広。原題は『Read This Before Our Next Meeting
』。
ムダな会議は組織を滅ぼす、招集している側が満足していても参加者は必ずしもそうではない等、とにかく舌鋒鋭く、時に奮い立たせるがごとく語られるピタンパリ氏の会議に対する言葉はとにかく新鮮。会議を「ビジネスにおける最終兵器」と位置付け、その意思決定を徹底する姿勢には学ぶところが多いなと感じました(本書自体が本当に必要な事項だけで成り立っているのもなんとなく納得)。
単なるノウハウ本のようにも一見すると見えるのですが、会議というものが今日の(特に)ビジネス界に持つ意味を根底から問い直しているところに、本書の深さと特色があるなと感じます。本書の内容を「ムダな」会議の席上でチラッと思い出しただけでその席を離れたくなると思いますので、その点だけは念のためご注意を。
〜モダンミーティングでは、意思決定こそが王様だ。王様万歳を真似るなら、「意思決定万歳!」だ。〜
どうやらスピードが大切な概念になっているようです☆5つ
Posted by ブクログ
ファシリテートに関するノウハウ等、
会議進行方法についてのハウツー本はあったが、
会議そのものについて書いた本は無かったように思います。
これからのスピードを求められる時代では、
従来のダラダラ長く、参加者がムダに多い会議を続けている会社は、
強い会社になれない。実際弱い会社、スピード感の無い会社は、
会議がやたらと多く、かつ何も決まらないことが多い気がします。
本当に必要なときだけ会議を開くべきであり、
会議開催可否の判断に悩んだときは、本書を読み返すことにしたい。
私自身、相談や話し合いは必要だと思うが、大勢を介しての会議の8割は、
必要ないと思っているので、すごく共感が持てた。
勉強になった内容:
・優れた決定であっても、批判されることもあるし無視されることもある。
反対者は必ず存在するものであり、逆に反対無き決定で、
革新的な決定が成し遂げられることのほうがマレである。
・会議の中で行うべきことは、
勇気ある決定を、たくさんかつ迅速に行うこと
・モダンミーティングのための7つの原則
1. モダンミーティングは既にある意思決定を後押しする
2. モダンミーティングは素早く進行し、時間通りに終わる
3. モダンミーティングは出席者を制限する
⇒これといった意見も無く、結論を聞いたとしても大勢に影響無く、
必要と思われる部署間の調整に一役買える、といったこともないなら、
その会議に出席する必要はない。
4. モダンミーティングは準備不足を許さない
5. モダンミーティングは必ずやり遂げるためのアクションプランを作り出す
⇒必ずやり遂げると決めたアクションとは何か?
それぞれのアクションの責任者は誰か?
そのアクションはいつまでに行わなければならないか?
を明確にすること。
6. モダンミーティングでは情報シェアをしない。
資料には事前に目を通さなければならない。
7. モダンミーティングは、ブレインストーミングと併用されてこそ、
よりその威力を発揮する。
・会議を開く前に、そもそも開く必要があるか考えること
一人で意思決定できる、特定のメンバーと対話するだけで済む、
わざわざ集めて検討する必要が無いのなら、開くだけムダ。
・ミーティングを仕切るときは、時に独裁的であっても構わない。
それは、召集する側に与えられた権利でもある。
Posted by ブクログ
いわゆる「すごい会議」系の本はこれまでにもたくさん出版されているが、この本の趣旨は、事例の紹介ではなく、「モダンミーティング」と銘打たれた、意思決定を後押しするための集まりだけを会議と認め、無駄な集まりは徹底的に排除しようという提案である。
長時間束縛され、誰がファシリテーターなのかも、会議のゴールがなんなのかも、そしてなぜ自分が招集されているのかわからない会議が世の中にどれだけ溢れていることか。そして何も意思決定がなされないまま、議事録が残されて皆仕事をした気になっている。
でも、何も決まらないということは何の成果も生み出していないということであり、それは仕事どころか怠慢そのものだ。年度評価のマイナス要因にしてもいいくらいだ。
なぜそんな馬鹿げた会議が横行しているかというと、僕は思うに至極簡単なことで、それは誰も意思決定の責任を負いたくないからだ。
でも考えてみて欲しい。ビジネスとはモノやサービスを生み出し、それを利益につなげることだ。そのためにはたくさんの意思決定が必要であり、意思決定が次のアクションを始動させる。
頭を使え。周到に準備しろ。そして会議のコストを考えろ。責任を回避するな。責任を負いたくなければ降格を申し出るか、会社から去れ。
僕は、責任から逃れ続けてぬくぬくと偉そうにしている人間が大嫌いだ。虫酸が走る。特に自覚症状がないヤツは救い様がない。
そのような卑怯な社員が昇進できる人事システムが問題視されていないこともまた、僕を暗澹とさせる。
Posted by ブクログ
「意思決定」というキーワードにモダンミーティングという7つの原則を紹介している。
アトミックな要素は他の会議本と同じだが、上記の切り口がとても気持ちが良い。
とくに、目次のこの項目は、自分の中で超ヒット。あるあるある。
「僕の仕事は一日中会議に出ること、しかもダメな会議に」
-引用-
目的をしっかり立てること、つまり、会議の目的とは何かについて、根本的に皆が理解すること、あえて皆が集まって会議を実施するに値する問題とは何であるかを、メンバー全員がしっかり理解すること、これこそが、私が一番伝えたいことなのです。
Posted by ブクログ
価値のない会議の定義をした上で、いかに意義のある会議を作るかが書かれた本。
会議のありかた、動かし方をもう一度考え直すいい機会になった。
今後の会議の質が上がるように自分なりにアウトプットしてみたい。
Posted by ブクログ
ミーティング(会議)のためのシンプルな7箇条。
ミーティングはどういうものであるべきか?
意思のある人たちが協調あるいは対立して、迅速に実行可能なアクションプランを作り出すべきである。
1. モダンミーティングは、すでにある意思決定を後押しする
5. モダンミーティングは、必ずやり遂げるためのアクションプランを創り出す
Posted by ブクログ
会議と意思決定についての本。「モダン・ミーティング」のコンセプトにはすごく共感。
周りにもぜひ読んでもらって、「モダン・ミーティング」を実践したい。
Posted by ブクログ
会議に向けて準備をしっかりしている人は
共感を持って読める内容だと思います。
それゆえに物足りなさもあるのかもしれません。
何となく会議に出席している人、
会議なんて無駄という姿勢で
出席している人に読んでもらいたい本。
Posted by ブクログ
長時間かけても、何が結論かわからない会議
単に報告だけで状況の共有が目的となっている会議
そこに集まる人がそれで満足している会議
そんな時間コストを無視した会議を、生産的で、目的をハッキリさせる会議にする。
会議の目的は、意識決定すること。
既にある意思決定を後押しすること
素早く進行し、時間通りに終わること
出席者を制限すること
準備不足を許さないこと
必ずやりきるためのアクションプランを作り出すこと
情報のシェアはしないこと(事前に)
ブレストと併用されて威力を発揮すること
議事録は不要
記すべきことは
意思決定の内容と、それを実現するためのアクションプラン
1.必ずやり遂げると決めたアクションは何か
2.それぞれのアクションの責任者は誰か
3.それぞれのアクションが完了するのはいつか
管理者はメンバーにアクションの内容に齟齬がないか確認するメモを配布する。これが議事録。
あとは、きめられたアクションがスケジュール通りに実行されているか確認する。メンバーに責任を持たせること。
Posted by ブクログ
日ごろ会議の運営の仕方に気を付けている人にとっては、それほど物珍しい本ではない。逆に、これが売れること自体、世の中にひどい会議がはびこっている証拠か。そういう意味では、ひどい本ではないが、自分にはそれほど役立たず。
Posted by ブクログ
常に自分の意見を持っていたり、物事を変えようと意識している海外のスタッフや、外資系社員向きではあるが、会議で発言すらしない日本企業ではそもそものコンセンサスが取れないか、会議開催者の思う通りに運べるようになるだろう。
個人事業主が集まってプロジェクト化する時にも有用。
Posted by ブクログ
無駄な会議が多いのは日本の特長だと思っていた。
多くの会議が、メールで済むことだったり、何も決定がなされなかったり。
外資系の方々との会議では、そんなことが少なく(ある時もあるが)
終了時間も決まっていて、その中で意思決定、ネクストステップを決めようとする。社会のシステムの違いなのか、文化の違いなのかわからないのだが。
日本の特長だと思っていた、非効率な会議が、海外でもよくあるらしく、ダメな会議をモダンミーティングに変えようというのが本書。
モダンミーティングは「対立」と「協調」の両方がなければならないと説く。
GMの例だと、「協調」しかない会議では、シャンシャンになるのではなく、次回までに反論を用意するようにして、結論をださないとか・・・
出来る会社は会議が少ないというのも納得できる。「次の会議までに読んでおくように」というタイトルもしゃれている。