ユーザーレビュー 次の会議までに読んでおくように! アル・ピタンパリ / 阿部川久広 [惰性からの跳躍]企業などの組織にとっては必要不可欠ながらも、誰しもが常に不満を抱えてしまうのが「会議」。その意義を徹底的に見つめ直し、新たな会議のかたちである「モダン・ミーティング」の概念を提唱した作品です。著者は、コンサルタントやトレーナーとして活躍されているアル・ピタンパリ。訳者は、外資系IT...続きを読む企業においてマネージメントの要職を歴任されていた阿部川久広。原題は『Read This Before Our Next Meeting 』。 ムダな会議は組織を滅ぼす、招集している側が満足していても参加者は必ずしもそうではない等、とにかく舌鋒鋭く、時に奮い立たせるがごとく語られるピタンパリ氏の会議に対する言葉はとにかく新鮮。会議を「ビジネスにおける最終兵器」と位置付け、その意思決定を徹底する姿勢には学ぶところが多いなと感じました(本書自体が本当に必要な事項だけで成り立っているのもなんとなく納得)。 単なるノウハウ本のようにも一見すると見えるのですが、会議というものが今日の(特に)ビジネス界に持つ意味を根底から問い直しているところに、本書の深さと特色があるなと感じます。本書の内容を「ムダな」会議の席上でチラッと思い出しただけでその席を離れたくなると思いますので、その点だけは念のためご注意を。 〜モダンミーティングでは、意思決定こそが王様だ。王様万歳を真似るなら、「意思決定万歳!」だ。〜 どうやらスピードが大切な概念になっているようです☆5つ Posted by ブクログ 次の会議までに読んでおくように! アル・ピタンパリ / 阿部川久広 ファシリテートに関するノウハウ等、 会議進行方法についてのハウツー本はあったが、 会議そのものについて書いた本は無かったように思います。 これからのスピードを求められる時代では、 従来のダラダラ長く、参加者がムダに多い会議を続けている会社は、 強い会社になれない。実際弱い会社、スピード感の無い会社...続きを読むは、 会議がやたらと多く、かつ何も決まらないことが多い気がします。 本当に必要なときだけ会議を開くべきであり、 会議開催可否の判断に悩んだときは、本書を読み返すことにしたい。 私自身、相談や話し合いは必要だと思うが、大勢を介しての会議の8割は、 必要ないと思っているので、すごく共感が持てた。 勉強になった内容: ・優れた決定であっても、批判されることもあるし無視されることもある。 反対者は必ず存在するものであり、逆に反対無き決定で、 革新的な決定が成し遂げられることのほうがマレである。 ・会議の中で行うべきことは、 勇気ある決定を、たくさんかつ迅速に行うこと ・モダンミーティングのための7つの原則 1. モダンミーティングは既にある意思決定を後押しする 2. モダンミーティングは素早く進行し、時間通りに終わる 3. モダンミーティングは出席者を制限する ⇒これといった意見も無く、結論を聞いたとしても大勢に影響無く、 必要と思われる部署間の調整に一役買える、といったこともないなら、 その会議に出席する必要はない。 4. モダンミーティングは準備不足を許さない 5. モダンミーティングは必ずやり遂げるためのアクションプランを作り出す ⇒必ずやり遂げると決めたアクションとは何か? それぞれのアクションの責任者は誰か? そのアクションはいつまでに行わなければならないか? を明確にすること。 6. モダンミーティングでは情報シェアをしない。 資料には事前に目を通さなければならない。 7. モダンミーティングは、ブレインストーミングと併用されてこそ、 よりその威力を発揮する。 ・会議を開く前に、そもそも開く必要があるか考えること 一人で意思決定できる、特定のメンバーと対話するだけで済む、 わざわざ集めて検討する必要が無いのなら、開くだけムダ。 ・ミーティングを仕切るときは、時に独裁的であっても構わない。 それは、召集する側に与えられた権利でもある。 Posted by ブクログ 次の会議までに読んでおくように! アル・ピタンパリ / 阿部川久広 いわゆる「すごい会議」系の本はこれまでにもたくさん出版されているが、この本の趣旨は、事例の紹介ではなく、「モダンミーティング」と銘打たれた、意思決定を後押しするための集まりだけを会議と認め、無駄な集まりは徹底的に排除しようという提案である。 長時間束縛され、誰がファシリテーターなのかも、会議のゴール...続きを読むがなんなのかも、そしてなぜ自分が招集されているのかわからない会議が世の中にどれだけ溢れていることか。そして何も意思決定がなされないまま、議事録が残されて皆仕事をした気になっている。 でも、何も決まらないということは何の成果も生み出していないということであり、それは仕事どころか怠慢そのものだ。年度評価のマイナス要因にしてもいいくらいだ。 なぜそんな馬鹿げた会議が横行しているかというと、僕は思うに至極簡単なことで、それは誰も意思決定の責任を負いたくないからだ。 でも考えてみて欲しい。ビジネスとはモノやサービスを生み出し、それを利益につなげることだ。そのためにはたくさんの意思決定が必要であり、意思決定が次のアクションを始動させる。 頭を使え。周到に準備しろ。そして会議のコストを考えろ。責任を回避するな。責任を負いたくなければ降格を申し出るか、会社から去れ。 僕は、責任から逃れ続けてぬくぬくと偉そうにしている人間が大嫌いだ。虫酸が走る。特に自覚症状がないヤツは救い様がない。 そのような卑怯な社員が昇進できる人事システムが問題視されていないこともまた、僕を暗澹とさせる。 Posted by ブクログ 次の会議までに読んでおくように! アル・ピタンパリ / 阿部川久広 「意思決定」というキーワードにモダンミーティングという7つの原則を紹介している。 アトミックな要素は他の会議本と同じだが、上記の切り口がとても気持ちが良い。 とくに、目次のこの項目は、自分の中で超ヒット。あるあるある。 「僕の仕事は一日中会議に出ること、しかもダメな会議に」 -引用- 目的をしっか...続きを読むり立てること、つまり、会議の目的とは何かについて、根本的に皆が理解すること、あえて皆が集まって会議を実施するに値する問題とは何であるかを、メンバー全員がしっかり理解すること、これこそが、私が一番伝えたいことなのです。 Posted by ブクログ 次の会議までに読んでおくように! アル・ピタンパリ / 阿部川久広 価値のない会議の定義をした上で、いかに意義のある会議を作るかが書かれた本。 会議のありかた、動かし方をもう一度考え直すいい機会になった。 今後の会議の質が上がるように自分なりにアウトプットしてみたい。 Posted by ブクログ アル・ピタンパリのレビューをもっと見る