あらすじ
生母の身分が低いため家族に疎まれ、髪を染め眼鏡をかけて美しさを隠していたアリスティナは、家を出るために「死神伯爵」と呼ばれるフェルナンの元に嫁ぐことを決める。人との間に距離をおく彼と不器用な交流を深めるうち惹かれあってゆく二人。「気持ちいいだろう? どれだけ僕が我慢しながらお前を抱いていたか」好きな人と抱き合って知る熱い悦び。しかし、フェルナンの叔父が伯爵家の財産を騙し取るという事件が起こって―!?
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Posted by ブクログ
若くして伯爵の爵位を継いだフェルナンと、異母姉からのイジワルを防ぐために、髪を染めてメガネをかけたやぼったい姿で暮らしていたアリスティナの、結婚から始まるお話です。
最初はお互いに適当に選んだ相手でしたけど、だんだん惹かれている過程とか、それぞれの心の鎧が剥がれていくところから、TL小説には珍しく話がちゃんとしていて、読み応えがありました。
最後には立派な蝶になったアリスティナが、姉を呼んだ夜会では、姉の鼻をあかしてやったとスッキリしますし、その後の姉の行動には一瞬ドキッとしますけど、姉の影にいつもいた兄がやってくれましたし、読後感はよいです。
メイとリックの関係も気になるし、イラストがなかったのがちょっと残念。
ただ、ちょっとイラストが好みじゃなかったです。
アリスティナの性格がやけにちぐはぐで気になった
見た目を野暮ったくして姉の悋気を買わないようにし
攻撃されても大人しくしてやり過ごすって書かれているしメイとの会話も大人し気な感じだった
それなのにフェルとの最初の会話ではいきなり先手必勝で攻撃するし言われたら即座にやり返している
姉との会話のお陰でそうなったって書かれているけど、やり過ごしているって設定なら言い返さないんじゃ?
どういう性格設定なのかやたらちぐはぐで掴めなかった
イラストもラノベの妹萌えとかそういう萌え系のイラストであまり良くなかった
特にモノクロのイラストは昔の漫画みたいな感じのイラストだった
父・姉・兄と全員糞なのに、父と兄は気が弱いだけでイイ人扱いで姉だけが悪い人扱いで終わるのも納得いかない
父と兄は気が弱く流されやすいのはあるけど、やってる事は姉と似たり寄ったりなのに
自分の言動を振り返りもせず、悪い事をしても流されてるだけだからと自分は悪くないと思ってる分だけ姉よりタチが悪い