あらすじ
いま世界でも最も知的で面白い思考ができる著者コンビが、PKを「合理的に」どこに蹴るべきかを知る方法から、絶対に耳を貸さない相手を説得する方法まで、驚くべき「思考法」を伝授する。さまざまな問題に対して、既成概念を打ち破った考え方ができるようになる一冊。
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Posted by ブクログ
問題解決の基本を教わりました
「人はインセンティブに反応する」「これは単純明快、至極当然に思えるが、このことをしょっちゅう忘れて自滅している人が多いのにびっくりする。ある特定の状況に関わる全当事者のインセンティブを理解することが、問題解決の基本だ」
Posted by ブクログ
人はみんなの利益より自分の利益を優先する。例えば、PKの際にデータ上では真ん中に蹴る方が成功率は高い。しかし、キッカーは外した場合の非難を恐れてサイドに蹴ってしまう。
人がゼロベースに考えにくい理由は3つある。
・政治的、思想的バイアスがかかる
・みんなと同じことをするのが楽だから
・忙しさの中で、じっくり考えることが難しくなっている。
人はコストを払わなくてよいとなると無駄な消費をしがちである。
・食べ放題で食べ過ぎてしまう。
・イギリスは医療費の無償化で病気心配症の人が増え、本当に治療が必要な人への対応が悪くなったり、待ち時間が長くなったりしている。
アメリカの研究で、生徒の成績に最も影響を与える要因は、教師の力量でないことがわかっている。それは、家庭での学びである。
・子どもが親からどれだけ学んでいるか
・学びたいという意欲を植え付けられているか
・家で学ぶ時間を確保できているか
ゼロベースの基本は、問題を正しく捉えられているかである。
・フードファイター小林尊は、ホットドッグの早食い大会で、それまでの記録を大きく塗り替えた。25本→50本に!
・他のファイターが「ホットドッグを多く食べるには、どうするか。」を考える中、小林は「どのようにホットドッグを食べるか。」を考えた。→無理して胃を大きくすることを考えるのではなく、自分の胃でできることを考えたのである。
避けて通りたくなるところに、根本原因がある場合が多い。
・アメリカでの犯罪率の減少は、妊娠中絶の合法化だった。犯罪に触れる人は、家庭環境や発育背景が苦しい場合が多かった。それは、望まれない出産から始まるものも多かった。しかし、中絶は道徳的バイアスにより避けられていたのである。
インセンティブ(要因)は、4つの種類がある。
・金銭的インセンティブ
・道徳的インセンティブ
・社会的インセンティブ
・群集心理インセンティブ
人を動かすには、相手の本当に関心をもっていることを探らねばならない。それは、言葉ではなく行動から探らなければならない。