【感想・ネタバレ】傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなったのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私自身も俗にいうメンヘラなので、気になって読んでみたら私自身と境遇や思考やその他諸々が似ており、自分自身を見ているようで自己嫌悪に陥ってしまった。私は父に認められたい!という一心だったのと私が我慢すれば、家族が円満なんだと思って洗脳が解けるまでずっと生きてきたため、著者の言っている事はとてもよく理解できる。自傷行為に関しても私自身の気持ちを著者が代弁してくれている気がした。一度、頭を空っぽにして旅に出るというのもいいのかもしれないと気づかされた。

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2015年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うぉぉ…作者の小野さん、めっちゃ勉強できますやん。
TOEIC950点とか、慶應義塾大学とか……うちの親だったらそんな成績持って帰ったら泣いて喜ぶな。
でも、それでも、小野さんの母は満足しなかったんだねえ。贅沢者だな〜。

途中で、友人(確か)に、「お前は自分の不幸をお母さんと祖母のせいにしている」って言われてたけど、実際そうでは?
確かに、不本意でも人生は自分で選択したことの連続ではあるけれど、小野さんの場合実際そうじゃん…と思うわ。
子供時代に母親からの無関心ってつらいと思うぞ〜。

でもお母さんも祖母も改心してくれて良かったよね。
人間って普通なかなか変われないし、継続しているようですごい。

エリートでもこんなに悩んでるんだな〜って思うと、人生が果てしなく辛く思えて救いがない。
勉強して、いい学校入っても、辛いなら意味ないじゃん!

改めて、人生って「何をするか」よりも、「何を考えるか」で楽しさや辛さが変わるものなんだなと思った。
辛いけど、私も与えられた今の自分の人生の中で「幸せ」だと思いながら生きるしかないんだな。
人生は辛いな。

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2017年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすくてスラスラ読める。作者に感情移入してしまったり、自分重ねてしまう部分があり、少し読んでいて辛かった。自分の中の色々が思い出されてきて少し泣いた。

以下特に好きな章
‪✩‬特別になりたい?(p28〜34)
書いてあること全て良い。特別になりたいって誰もが少しは思ってることだと思う。他人を馬鹿にして見下して自分の自尊心を守る。

‪✩‬魂の速度(p35〜45)
リタの台詞「大事なのはね」「自分の、魂の速度で生きることなのよ。」社会から振り落とされないように必死に他人と並走して、だけど疲れていつの日か振り落とされる。ずっと他人の目を気にしていたけど、この台詞のおかげで、自分の魂の速度を見直してみようと思えた。他人と並走する必要なんてない。

‪✩‬他人のものさしに傷つかない方法(p69〜75)
他人が話す幸せと自分を比べて、あぁ私は幸せじゃないんだ普通じゃないんだと傷付いたことが私にはたくさんある。他人の目が気になるから他人と違う幸せが怖い。同じじゃないと不安。でも人それぞれ人生があるように、幸せの感じ方も人それぞれなんだと改めて気付いた。

‪✩‬a part of crew(p130〜139)
薄っぺらい人間関係の中でSNSのいいね!だけを気にして生きる。いいね!の数=自分の価値。SNSを開けば友人がいるけどその友人に何かを相談したりできない。上辺だけで綺麗な言葉だけを並べていく。私も魂をぶつけ合う人間関係が欲しい。



他人を馬鹿にしないとか、自分の魂の速度で生きるとか、幸せの感じ方も人それぞれとか、魂をぶつけ合う仲間を作るとか、当たり前のようだけどできない。でもこの作者のように、就活を辞めて旅に出ることができる人なんて、そんなにいないと思う。みんな本当は気付いているのに目を背けて“いい感じの私”を演じている。私もそうだ。きっとこの本を読んでもいい感じの私で社会の中で生きる。だから私からしたら、作者は特別だ。

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2017年12月01日

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