あらすじ
ある夜、新聞社勤めの冬梧が証明写真を撮っていたボックスに見知らぬ青年が闖入、身も世もなく泣き出してしまう。お詫びをと連絡してきた製薬会社勤務の望と交流を重ね、冬梧はデートめいて心地いい時間に戸惑う。やがて懇願される形で体をつなげ、すでに惹かれていたのだと観念した冬梧だが、望はその日から「もう会えない」人になっていた――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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シリーズ4冊目
シリーズ4冊目。
西口さんや、静さんも登場します。
今回は穏やかに両思いになって終わるのかと思ったら、大どんでん返しが!なるほど、だから攻め視点なんですね。一穂先生は一筋縄では行かない。
Posted by ブクログ
新聞社シリーズ4部作の今のところの完結編。携帯の普及していない17年前を舞台に、良時や西口もいいアクセントにぽつぽつ脇役として活躍しています。(佐伯さんも一瞬だけ!)
新聞記者の冬伍と製薬会社勤務の望、それぞれ出会うはずのなかったふたりが奇妙な運命に導かれ、やがて引き裂かれてしまう展開はハラハラと切なさで胸がいっぱいに。
新聞記者の仕事、マスコミの功罪など、シリーズ中で一番「新聞社」の仕事の側面が強く見えたような。
シリーズお馴染みキャラが脇役でうまくアクセントになり、人間模様の面白さと物語の巧みさにどんどん引き込まれました。
望というキャラクターの人間像がとにかく魅力的で、ほんとうに人を描くのが上手い人だなぁと唸らされました。
17年越しに結ばれるふたりに、ただ胸が熱くなりました。
匿名
17年は長いよ・・・。
まぁ実際のところ、それくらい時間が経たないと、身の危険がつきまとってたかもしれないけれど。
時間軸がちょっと??と謎に思っていたら、やっぱり以前の話よりも遡った時期の話だった。
和久井視点だと当然なんだけど、読者からしたら、かなり物語が進行するまで『?』となったままじゃなかったのかな・・・あれ?私だけなのかな・・・(汗)
有村は、実態はどうあれ結婚して子育てもしてて・・・。でも和久井はずっと引きずったまま遊びを繰り返すだけで・・・。なんかちょっと和久井が気の毒になったり。
でもやっぱり、作者はうまいなと感じた。