【感想・ネタバレ】ザ・サークルのレビュー

あらすじ

世界最高のインターネット・カンパニー、サークル。広くて明るいキャンパス、一流のシェフを揃えた無料のカフェテリア、熱意ある社員(サークラー)たちが生み出す新技術――そこにないものはない。どんなことも可能だ。 故郷での退屈な仕事を辞めてサークルに転職した24歳のメイは、才気あふれる同僚たちに囲まれて幸せな会社生活を送りはじめる。しかし、サークルで推奨されるソーシャルメディアでの活発な交流は、次第にメイの重荷になっていき…… 人間とインターネットの未来を予見して世界を戦慄させた、笑いと恐ろしさに満ちた傑作小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく面白かった。500ページ超の本を一気に読んだ。
実在するIT企業を髣髴をさせる現実的な設定が特に面白かった。
あと10年もすれば全て実現できるのでは?と思わせる
妙にリアルな近未来の世界がぞわぞわと心に迫ってくる。

便利にすること、だれにでも分かりやすくすること、正直で公平であること。
こから始まったことが段々と常軌を逸していく。

スタートが「善」だと、そこに異議を唱えるのは難しい。
中庸というのは本当に難しいのだと改めて思った。

このシステムは本当に便利だ、だれにでも無料で使えるようにするべきだと思うシステムもあった。けれど、その裏には常に危うさが付きまとう。
オンラインが実生活から切り離せなくなっている以上、この難しいバランスをずっと取り続けなければならないのだ。

0
2015年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017年映画が来るということで先読み。まぁおもしろかったのだが、スピーディーなテンポがまるで映画向き。読書としては少々疲れます。原文がそうなのかどうか未確認とした上で、日本語版はけっこう読みづらかった。古式ゆかしい文学ではなく、そのスタイルでさえ情報の海の中心である“サークル”的な表現なのだとすれば、ふさわしい訳文と言うべきか。
Facebookなどソーシャルメディアとのつきあい方を見直したい人や違和感を明文化しておきたい人(大なり小なりきっと誰もがそうだと思うのだけれど?)は読んでみるといいかも。確かに「嘘やヒミツがなければその場面で争いや憎み合いにならないのに」と思うことはある。でもヒミツ――まだ語られていないということは、人生で必要だとも信じているので、同書で描かれている世界はわたしにとって完全にデストピアでした。
予告編で観ただけで判断するなら、メイ役のエマ・ワトソンがおそらくはまり役。完全にイメージ付けられてしまい、読書中も脳内再生はエマ・ワトソンだらけでした(笑)
これは映画が楽しみ。救われる方向の描写があると嬉しいのだけど、どうなるのでしょうか。

0
2017年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんという恐怖小説。グロでもオカルトでもないのに。
訳者はあとがきで「にやりとさせられたり膝を打ちたくなったりするようなエピソード満載」と書いているが、笑えるどころではない。最高に恐ろしくて気持ちが悪かった。
もちろんそれはこの小説が面白くないという意味ではなく、SNS疲れを感じている人や、逆に所謂ツイ廃の自覚がある人に読んだ感想を聞いてみたい。

恐怖と気持ち悪さの要因は2つ。強制コミュニケーションとファシズム的情報管理。

1部では、見聞きした情報や映像を含む自分の全ての情報を同じ「サークル」の社員たちと共有するのが当たり前であり、毎日膨大なメッセージを交わし合うのがコミュニケーションであるという社風が延々描かれる。
何しろポルトガルの話で盛り上がるためのブランチ会のお誘いメッセージをスルーした主人公が上司に呼び出され、メッセージを無視されたことに涙ぐむ会の主催者に謝罪させられ、その経過レポートを全社員が共有するというんだから相当気持ち悪い。
この上司いわく、
「たとえば、この会社が幼稚園のクラスだとして、ひとりの女の子が誕生パーティーを開いたときクラスの半分しか出席しないとすると、誕生日の女の子の気持ちはどうなると思う?」
幼稚園児の集まりかこの会社は。

主人公はこんな社風に疲れ病んでいくのか……と思いきや、2部ではむしろ主人公のほうが気持ち悪さのスターダムにのし上がっていく。
全ての情報が公開され誰もがそれを見られることこそが全世界の幸せだと信じて疑わない主人公は、ただ静かに病気を癒したいと願っている両親のメルアドを無断でネットに公開し、「サークル」に情報管理されたくなくて逃亡した元カレを監視カメラとネット信者の「協力」で追い詰める。
どれもこれも発端は彼女の「善意」であり、何故それを両親や元カレが厭うのかが彼女にはさっぱり分からない。全てをオープンにして全世界と繋がることをどうして拒むのか?
果ては昏睡状態に陥った友人の頭の中を覗けないことにすら苛立ちを覚えて侮辱と感じる。

いよいよ世間で不評のマイナンバー制度が施行されようとしているが、これを読んだらますます不安しか覚えない。

0
2015年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SNSをカリカチュアライズしたような小説で、Facebookなどを一生懸命やっているのであれば面白く読めるのかもしれない。

冴えない地方公務員であったメイは知人のつてで人も羨む最先端企業サークル(グーグル?)に転職する。「起こったことは全て知らされるべし」の原則のもと、メイはSNSに没頭して社内でのパーティーランクを上げ、プライベートでも謎の男性カルデンとの関係を深めていく。サークルの新たな社是である透明化(常にカメラを装着してプライベートの全てを公開する)にもいの一番に志願し、世界の全てを透明化し選挙もサークルのSNS機能に統合しようという会社の広告塔になっていく。

カルデンがサークル設立者の一人であることを明かされ、過度の透明化、政治化への危惧を説かれたメイは、一大発表会で透明化への反対を表明するように説得されるが、、、

0
2015年05月06日

「小説」ランキング