【感想・ネタバレ】イスラム国の正体のレビュー

あらすじ

新たなる同時テロの火種か、単なるテロ集団か──世界中の若者を引きつける武装組織「イスラム国」の現状・未来とは? 首切り動画や奴隷売買など、謎に包まれた組織を、元シリア大使として現地にネットワークを持つ著者が解説する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の深い知識に感動した。
著者は外交官などとして、海外金部をずっとしてきた人。
仕事を通してこれだけの知識と考えを身につけたのだとしたら、やっぱり仕事っていいなと思う。私も仕事を通して何かのプロになっていきたいし、外国に住んでみたいな。

中東やイスラム教、ヨーロッパを含む世界史を全然知らなかったけれども、世界を学ぶよいきっかけとなった。

アメリカもヨーロッパも移民国家であるが、アメリカに多いヒスパニックはキリスト教。アフリカや中東を含むイスラム教徒を抱えるヨーロッパはそれ以上の難しさがあるのだろう。ヨーロッパの移民問題に興味がでてきた。

若者が社会にフィットできない感覚が、イスラム国参加へのモチベーションとなる。子育てをするときに、広い視野を持ってもらいたいとは思うが、同時に心をしっかり育てていかないと。善悪の判断というよりは、圧倒的に違う価値観なので、イスラム的考えが間違っていて民主主義が正しいと言えないのが難しい所。ジハード戦士の死に方や、砂漠での基本過酷な暮らしでマッドマックスを思い出した。

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2015年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長く中東で外交官として務めた人物による、イスラム国とその地政学的解説も交えた書。
単に「イスラム国」と名乗る過激派だけにとどまらず、それらを生み出した近代史的経緯、イスラムにおける価値観の相違、欧米、周辺各国の思惑と広範にわたりわかりやすく説明されている。
視線はイデオロギーを廃した中立的なものと感じ、おおまかに今起こっている問題を俯瞰できる良書と思う。

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2015年05月09日

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