あらすじ
中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。運転していた小平がハンドル操作を誤ったとして逮捕されるも、警視庁捜査一課の犬養は事故に不審を抱く。死亡した多々良は、毎週末に新宿便を利用する際、いつも同じ席に座っていた。やがて小平と多々良の過去の関係が明らかになり……。(「赤い水」)
人間の悪意をえぐり出した、どんでん返し満載のミステリ7編!
※本書は二〇一三年七月に小社より刊行された単行本『七色の毒』を改題し文庫化したものが底本です。
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Posted by ブクログ
*中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。運転していた小平がハンドル操作を誤ったとして逮捕されるも、警視庁捜査一課の犬養は事故に不審を抱く。死亡した多々良は、毎週末に新宿便を利用する際、いつも同じ席に座っていた。やがて小平と多々良の過去の関係が明らかになり…。(「赤い水」)人間の悪意をえぐり出した、どんでん返し満載のミステリ集! *
さすが中山ワールド!
癖になる毒がじわじわ回ってきます。小題の付け方もセンス抜群。
犬養刑事シリーズですが、他の作品が未読でも全く影響なし。
むしろ長編よりも読みやすく、こちらの方が好きかも。
Posted by ブクログ
2017年35冊目。
再読なのに、むしろ2回目の方が面白く読むことが出来た。
短編集でも魅せるな、犬養。
まぁあたしの中ではもうすでに=沢村一樹なのだけどww
改めて、最初の「赤い水」、そしていくつもの毒を味わって最後の「紫の供花」で締める。
うーん。やっぱ好きだなー中山七里。
個人的にはやっぱり認知症患者の殺意の立証は結構気になるなー・・。
2024.10
再読だと思ってたら3回目だったw
最初と最後の違うエピソードを短編集ならではのやり方で繋げてるのはやっぱり秀逸。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回は連作短編集?
バス事故を起こした運転手、いじめで自殺した中学生、殺された小説家、新婚の中年、認知症のおばあちゃん、性同一性障害の男子、殺された老人。
法律は行動しか裁けず、殺意の立証は難しい とあり、なるほどなと。今回は殺人教唆とはいかなくても犯人の身近に殺意があり、それが焦点に。
面白かった。
Posted by ブクログ
7話とも表面的な加害者の裏に彼らをコントロールしていたと思われる人物が出てきて、中山氏らしいどんで返し的要素ではあり、あらすじにあるように人間の悪意をえぐりだした作品であった。
2話目の中学生は中々のサイコパスぶりで意表をつかれ、5話目の老老介護の夫婦は切ない展開であった。1話目と7話目の繋がりは秀逸であり、確かに事故に巻き込まれた人のその後を書いたのは良かったと思う。