【感想・ネタバレ】エンプティスターのレビュー

あらすじ

恋人の七海と別れ、山崎隆二は途方に暮れていた。成人雑誌の編集部も辞め、校正者として無為に過ごす毎日。そんななか、七海の友人で行方不明になっていた風俗嬢の可奈を見たという噂を聞き、山崎は鶯谷へ向かう。彼女には会えなかったが、やがて「助けに来て」とすがりつく電話がかかってきた。山崎は囚われの身となっている可奈を救うため、海を渡った……。透明感あふれる文体で感情の揺れを繊細に綴った、至高の恋愛小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

途中まではまだ良かったけれども、いきなりミステリー&ハードボイルド、かと思いきや、何も解決せずに自己完結。
エンプティスターは絶望の別名として登場させているのだと思うけれども、なぜ誰もがそろって、絶望のことを空っぽの星と表現するのか。
そもそも大崎善生は、ミステリーだかハードボイルドだかになると、突然アラが出てくる。この作品にも、矛盾点や不自然な描写がいくつかある。
たとえそれに目をつぶるとしても、結局、山崎は誰も救えず、むしろ被害を大きくして、軟弱なまま、今も由希子の手にすがっている。
三部作の完結編ということだけれども、この終わり方だと、葉子とのエピソード『アジアンタムブルー』は必要なかったのではないだろうか。
もっと言えば、三部作にせずに、『パイロットフィッシュ』だけで完結していた方が良かったのではないだろうか。

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2024年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学生の頃よく読んでた大崎善生さん。
比喩表現とか文体が相変わらず綺麗だった。傘の自由化とか、熱帯魚とか風俗嬢とかの話がそういえば多かったなーという印象だった。

友達の風俗嬢を救いにソウルまで行ったが、その子は窓から自殺してしまう。
悲しみや喪失の極地にある「エンプティスター」からの脱出を図るお話でした。

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2024年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このタイトルにしてこの終わり方、それもありかなとは思うが。組織に立ち向かうハードボイルドにならないところが大崎善生なのだろう。

0
2018年10月23日

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