【感想・ネタバレ】小商いのはじめかた 身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本のレビュー

あらすじ

初期投資やリスクの少ない形での、シンプルで身の丈にあった「小」さな「商い」=「小商い」を、今までモノやサービスを自分で売ったりした経験をあまり持たないであろう、ふつうの個々人がはじめるための、考え方の勘所とケーススタディ。「どんな人におすすめの本かというと、会社員だけど土日に自分の興味・技能を活かして仕事をつくりたい方、フリーランスだけど受託が中心なので、自前のサービスをつくりたい方、ボランティア的な活動や、文化芸術活動を助成金などに頼らず継続させる方法を考えたい方など。広く仕事のあり方や文化のつくり方を考える方に、「よし自分も何かやったるぞ」という意気込みで、読んでいただけると有り難いです。もちろん、「色々な仕事があるんやなあ」と視野を広げるために読んでもらえるのも嬉しいことです。フリーランス対会社員という発想で物事を考えると間違えます。生態系の豊かさと丈夫さは多様性から生まれます。多様性に寄与することが本書の制作動機の一つでもあります。」
――本書 はじめに より

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ひとこと言えば、真似するのは簡単ではない。むむぅー、という感じです笑

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学びは多くありました。

まずもって、本作は18件の小商いを始めた方々のライフストーリーです。だから本当に背景や理由も様々。副業っていうと、もうなんか専門的なものを持っていてそれを梃に始めるとか、ITバッチシ理解してて、ネットでSEO対策してアフィリエイトを云々とか、とても敷居が高いとか結局本業以上に頑張りが必要とかいう感じがありました。

しかし、作中の方々は何というか、本当に身近なところから商いの種を見つけているんですよね。それこそ隣のおばあちゃんの買い物の代行みたいな。そういう身近なお困りごとを逆手に取るという観点は良かったなあ。

他にも、フリーマーケットや青空市での出品をテストマーケティングに使うとか、地の利を生かす、自分が欲しいサービスを形にする、地域差を利用する、ネットを利用する、等々随所に出てくるワードには、ふむふむってなりました。

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他方で、ちょっとなあと感じたのは、やはり若い方の事例が太宗だったということでしょうか。

私のような子育て終盤世代(というかここから教育費のピークを駆け上がる世代)の事例なんかはないんですよね。なので、若い方が思い立って田舎へ移住する、とかいう本に出てくるような選択肢は私はちょっと取れないなあと感じた次第です。

また、「好きが高じて」という事例も幾つかあったのですが、私なんぞはその「好き」が分からなくてここまで来ちまいまして、という輩であります。だから、好きが突き抜けているひとはちょっと参考にならなかったかなあ。

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ということで、小さく始める商い事例集でした。

色々書きましたが総論は参考になりました。少なくとアクション取ってみる気にさせてくれました! また、各種手続きや資格、索引等をまとめた巻末の「小商い便利帳」は秀逸。考えるべきことがこんなにあるのか、とちょっと折れそうになりますが、問い合わせ先とかがしっかり書いてありますし、商い始めたら絶対便利だと感じました。

副業を考えている方、自営を考えている方、自分で何か始めたい方には参考になる一冊かと思います。

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2023年01月26日

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