【感想・ネタバレ】アジア進出ハンドブックのレビュー

あらすじ

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中国、インド、ベトナム、カンボジア、ミャンマー等々、アジア11カ国への進出を考えるビジネスマン必携の一冊。各国の投資環境から労働事情、リスク管理、そして生活事情まで必要な情報を満載。

【主な内容】
第1章 中国:課題を抱えつつも、引き続き成長が見込める巨大市場
第2章 インド:内需主導型の経済成長、潜在力ナンバーワンの巨大市場
第3章 インドネシア:存在感を増すアセアンの大国
第4章 マレーシア:バランスのよさで“ナンバーワン”の国
第5章 フィリピン:再評価される若い労働力
第6章 シンガポール:地域統括の条件が揃い、良好なビジネス環境
第7章 韓国:韓国グローバル企業とともに世界へ打って出る
第8章 タイ:アセアン製造業の中心国
第9章 ベトナム:チャイナプラスワンの最右翼
第10章 カンボジア:タイ・ベトナムの成長とともに発展
第11章 ミャンマー:アセアン最後の潜在投資大国への期待と課題
付録 アジア各国の基本情報、アジア各国の経済:基礎データ

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Posted by ブクログ

三菱東京UFJ銀行国際業務部「アジア進出ハンドブック」東洋経済新報社(2012)
*タイの投資環境としてしっかりとしたインフラ整備がある。主要な工場団地は約50箇所あり、道路の舗装率は98.5%に達している。
*タイで事業活動をおおなっている日系企業は3000社余りに達していると見られている。バンコク日本人商工会議所の会員企業は1400社、半数は製造業者である。日系企業を中心とする製造業の収益、中でも自動車産業の集積はアセアンではトップレベル。まさにたいはアセアン製造業の中心国。
*タイの自動車経済で注目すべきところは、国内販売と輸出がおおむね半々の構成になっていて内需と輸出がバランスよく伸びていることである。生産台数は2011年洪水の影響で140万台に落ち込んだが、2012年には200万の大台に達するという見方が強まっている。自動車産業の裾野が広いことを考えると、タイは自動車生産国として確固たる地位を築いたと思えます。
*タイ人はつらいときも微笑んでいることができます。それはタイは仏教徒が圧倒的に多く、いたるところに寺院や祠があり、社会のあらゆる階層に「物事に執着しても状況を変えることはできないから仕方がない」という教えが浸透しているためです。「マイペンライ」という言葉に代表される「風にしなる竹のようにしなやかに」という姿勢が、タイ人の最も重要な人生哲学になっている。その姿勢、人生哲学のおかげで、タイ人は、いつも微笑みを絶やさず、また冷静でいることができるのです。
*タイにおいては慢性的な労働不足で、労務コストは上昇しています。現在は、失業率は1%を割り込み、実質完全雇用の状態です。その背景として、外国からの投資と産業集積に伴う労働需要の高まりに加え、就業者全体の約4割を占める農業従事者の非流動化が挙げられます。タイは大自然に恵まれた農業大国でもありますが、世界人口が70億人を突破して、職業問題が顕在化しつつある世界現状の中、農産品の価格が安定して農業の魅力が高まり、農村から都市への出稼ぎ労働の意欲が低下しているとも言われています。
*タイにおける交通渋滞の理由として、タイ人は車の運転を好むということがあげられます。中には2台目、3台目を所有していてそれが交通渋滞の原因になっています。
*資金調達の方法として、①銀行から調達(バーツ建て借入れ、外貨建て借入れ)、②親会社からの調達(出資、増資、親子ローン)、③そのほか(リース、株式市場からの調達)があります。法人設立&増資で日本の親会社から送金された資本金をタイで受け取ることに規制はなく自由です。親子ローンについては、自由に認められています。(ただし、借入金の受領、利払、返済に際し、英語での“実需確認書類”の提出と、中央銀行への報告が必要となっている)

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2012年10月29日

Posted by ブクログ

銀行からの出版で、信頼感があります。内容は一般的ですが、人口動態から伝染病や交通渋滞、教育などにも言及があり、日本人がこれからアジア進出を検討する場合の入口には参考になりそうです。週間ランキングで上位に入っていたので読んでみましたが、経営者層ではなく、これからどこかの国に派遣されそうな会社員が読んでいそうです。

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2012年10月10日

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