あらすじ
1711年、彼らはついに海に出る。新大陸に向け──。それぞれの心の中に吹き荒れる風を受けて──。 マイザー・アヴァーロは探求の風。 セラード・クェーツは野心の風。 ヴィクター・タルボットは責務の風。 ベグ・ガロットは研究心の風。 東郷田九郎とザンクは義侠の風。 グレットとシルヴィは逃避の風。 ナイルは恩義の風。 チェスは他人の風に吹き流されて……。 多くの錬金術師が大海原へと旅立つ中、失意のヒューイ・ラフォレットは──。 『不死の酒』を巡る馬鹿騒ぎ(バッカーノ)、“始まりの物語”の結末は──。 中世を舞台にした異色作第3弾!!
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Posted by ブクログ
アドウェナ・アウィス号に錬金術師達が乗り込むまでに何があったか…
シルヴィがエルマーに出会い
ヴィクターがナイル、ザンク、田九郎と出会う
姿を消していたヒューイが街に戻り、度重なる爆発事件でドンメルテル家と一般市民が錬金術師を疑う
不老不死となってもヒューイとエルマーは何も変わらず、エルマーの不気味さをフェルメートはようやく知る
Posted by ブクログ
モニカの死後から船出港まで。
姿をくらませていたヒューイの出番は少ないぶん、女性貴族の襲来、仮面職人の復活、セラードやヴィクター参戦と、みるみる役者が揃っていくばか騒ぎは目が話せません。
アニメでは悲劇のカップルとして眩しく描れていた弟グレットですが、原作では案外小者担当…
フェルメートの暗躍やヒューイの目的、爆発事件の真相など伏線も良く機能し、最後まで読めない展開。完成度高いです。
個人的には伯爵の活躍に期待していたのですが、思ったよりも展開に噛んでこないまま、島編終了してしまったなという印象。あの貴族が不死身になっているのなら、もしかしたら伯爵も…?ともう少し期待しておきます。
あとがき後のお話がとてもよかった。不死身になり船を降りた錬金術師
釣に興じるヒューイとエルマーがフェルメートと交わす会話もさることながら、親友ふたりが約束を手に別れるところ。物語の始まりを感じさせます。
Posted by ブクログ
シリーズの根幹に関わる部分がだいぶ明らかにされて、終わりが近いのかなと感じる。これまでは謎めいた存在だったヒューイもだいぶ肉付けされた感じ。このシリーズ最強キャラはやっぱりエルマーかな?