【感想・ネタバレ】わかりやすいマーケティング戦略(新版)のレビュー

あらすじ

市場に軸足を置き、大きく、未来を、論理的に考えることを基本スタンスに、戦略的な考えを身につけることを主眼においた入門書。初学者でも学べるように、骨格となる基本論理に絞り、そのために必要な言葉は、意味が現実世界と結びつけて理解できるよう、具体例とともにわかりやすく説明されている。初版より、学生やビジネスパースンに広く長く支持され好評を博してきた、信頼されているテキスト。新版では一部のケースやデータを新しくし、初版後の経営戦略論の変化を盛り込んだ。成熟市場における共生のあり方も考える。【本文2色。索引付き。】

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読後というか、再購入のため。
大学時代、マーケティングの専門教授が。数あるマーケティング本の中で、これが一番分かりやすくまとまっている。肝心な要点が詰まっている、良書。

と紹介されたもので、今でもずっと教科書に使っているそうだ。

改めてマーケティングの基礎を学ぶために、再購入

0
2021年02月11日

Posted by ブクログ

本当にわかりやすい。学問におけるマーケティングとは何たるかを実際のケースと共に考えさせてくれる。
実用的なマーケティングについては世の中ビジネス書があふれているが,本書は考えながら判断するプロセスを重視しており,きちんと経営学をしているのである。
したがって,単にケースを大量に読みこなして知識を増やして勉強した気分になりたい人はビジネス書ばかり読めばいいのであり,本書が対象としているのはきちんと腰を据えて脳みそ使って意思決定したいビジネスパーソンである。

0
2014年03月06日

Posted by ブクログ

ひとつひとつのフレームワークは有名すぎるほど有名なものばかりなのだが、
体系的にわかりやすく整理されている点で目から鱗が落ちる本。

大学の教科書として多用されているようだが、むしろ実践本としての価値を強く推したい。
自分の携わる事業について
・ドメイン
・業界(5Forces)
・市場(セグメンテーション/ポジショニング)
・製品ライフサイクル
・4P
を整理することによって現状や打ち手に対する気づきが数点は出てくるはず。
ためしに昔携わった事業でもやってみたところ、当時の自分の戦略の無さに穴があったら入りたいくらい恥ずかしくなりました・・・

学生の皆さんも、ぜひ特定の企業をケーススタディとして一連のプロセスをおさらいしてほしい。
断片的には掲載されている個々の事例でも十分理解できるものの、すべてのプロセスが関連付けられることによって初めて1事業の”戦略”となるため。

0
2013年05月12日

Posted by ブクログ

マーケティングの勉強の際に初めて読んだ本。
企業のテキストにも使われているだけあって、大学教授が書かれた本だったが、事例中心でとてもわかりやすかった。
2回繰り返して読んだ。

0
2013年03月25日

Posted by ブクログ

今まで何となく理解していたマーケティングを論理的に理解できた気がする。マーケティングの教科書としては最適。時折見返して事業戦略を考えてみたい。

0
2012年02月01日

Posted by ブクログ

マーケティングのいろはを知りたくて読んだけど、教科書?みたいな感じで体系的に書かれていてすっと頭に入ってきた。
マーケティングって言っても「これ!」と明確に定義出来ないとは思うけどその中でも出来る限り色々な方法を網羅してて良かった。アメリカ行く前に読んでおいたら授業の内容ももっと頭に入ってきたのにと思った。

何回も読む価値あり!

0
2012年01月04日

Posted by ブクログ

計画のグレシャムの効果。ルーチンな仕事はノン・ルーチン(創造的)な仕事を駆逐する。貧乏暇なし。

マーケティングは4つのPが重要。Product, Place, Promotion, Price.

自社製品が顧客ニーズを奪い合いする共食い(カニバリゼーション)は避けなければならない。高級品は廉価品に比べ、納得させるだけの付加価値が必要である。

女性の化粧ライフスタイル
・15~17歳は好奇心が人一倍強い
・18~24歳は流行への関心が強い
・25~34歳は節約志向が最も高い
・35~54歳は再び高級志向が強まる
・55さいいじょうは化粧意欲が比較的弱い

消費財市場の主要セグメンテーションの軸
・地域、都市規模、人口密度、気候
・年齢、性別、家族数、家族ライフサイクル、所得、職業、学歴、社会階層
・ライフスタイル、性格
・購入機会、追求便益、使用者状態、使用頻度、ロイヤリティ、購入準備段階(無知、知っている、知識あり、興味あり、欲望あり、購買意欲あり)、マーケティング要因感受性

人間の一生は、誕生から始まって、思春期、青春期、壮年期、熟年期、老年期、死というライフサイクルを描く。

製品のライフサイクルは、導入期、成長期、成熟期、衰退期。単価は下がる。売上高は上がる。利益は導入期が最も高い。
・導入期はイノベーターに向けて、上澄み価格政策か浸透価格政策をとる
・成長期は同業者がライバルに変わるので、自社を選択するようブランドを確立する
・成熟期は自分の獲得した顧客は離れにくいように、相手の顧客はできるだけ浮気させるようにする
・衰退期はタイミングをみはからって撤退するか、市場自体をもう一度拡大する方法を見つけ出し展開するか、他の企業がすべて撤退するのを待って残存者利益を獲得する存続をするか、選ばなければならない。

ホンダのバイク、スーパーカブは日本・アメリカでのブームが終わった後、タイやインドネシアで再びブームになった。

市場地位の分類
・リーダー: シェア1位
・チャレンジャー: 攻撃的
・フォロワー: 大人しい
・ニッチャー: 独自の生存領域をもつ

リーダーの利点
・流通業者に対する交渉力が強くなり、値引きに応じなくてもすむ
・顧客が頻繁に会社の製品を目にするようになり、親しみやすいブランドになる
・幅広い層の顧客情報を獲得できる

リーダーの注意
・シェア1位だから嫌いという人がいる
・2位以下の複業会社のシナジー効果に注意

リーダーの戦略
・市場全体の拡大 -新しいユーザーを獲得する、新しい用途を見つけ出す、1回当たりの使用量を増やす
・シェア防衛 - 2位以下の利点を取り入れ、同質化する。やり過ぎるとマイナスイメージ
・シェア拡大

チャレンジャーの戦略
・差別化でリーダーを攻撃 - 同質化されにくい差別化が重要

ニッチャーの戦略
・こだわりを持っていて、価格が多少高くても買ってしまう顧客が対象

フォロワーの戦略
・リーダーの製品をデザインなど付加価値の面で単純化して安く売る
・リーダーが大々的にプロモートした客を、小売店で奪う

5つの競争要因
・業界 - 既存業界間の対抗度
・潜在的な参入業者
・買い手
・供給業者
・代替品

固定費・在庫費用は戦略に大きな影響を与える。

長年同じような企業同士で競争をしてくると、その業界内で暗黙のルールのようなものが生まれてくる。逆に、比較的新しい業界などでは激しい競争がありうる。

PPM (製品ポートフォリオ・マネジメント)
花形製品 問題児
金のなる木 負け犬

ココの製品分野ごとに行なわれる「事業の定義」と多様な製品群を包括するような「ドメインの定義」とはずいぶん異なるものになる場合が多い。ドメインは社員が納得する共通の夢にすると良い。

0
2011年12月24日

Posted by ブクログ

大著『液晶ディスプレイの技術革新史』の一橋大 沼上先生が日立の社内テキストをベースに作った経営戦略の本。
わかりやすく有益。新版も出版された。

0
2011年06月18日

Posted by ブクログ

マーケティングを初めて学習する人にとっては非常に取り組みやすい一冊。
基本となる4P、ターゲットとポジショニング、製品ライフサイクルなどを一から丁寧に記述してあるので、
全体像を把握しやすい。
実践的なアドバンスに移る前の位置づけとしては十分だと思う。

0
2010年08月20日

Posted by ブクログ

教科書とは思えない面白さ。
ここまで文字通り「わかりやすい」という言葉を信じていい有斐閣の本はあまり無いと感じます・・・。

学生時代に初めて読んだマーケティング関係の本の一冊で、世界観が変わる思いをしたのが懐かしい。ビジネスレベルと言わず、普段何も考えずに見ているCM広告や新商品の見方も変わります

近日中に読み返したい一冊。

0
2010年08月17日

Posted by ブクログ

非常にわかりやすい本。マーケティングや経営を最初に学ぶ人にはおすすめできる1冊。著者である沼上氏自身が日本語の使い方に非常にうるさい人であるため、自分が書いた本はなおさら読みやすく、論理的に説明されている。マーケティングのことから経営戦略まで、基本的なことを学べるため、とても良い本。

0
2010年08月16日

Posted by ブクログ

事例など交えて分かりやすくマーケティングを学べた。4Pやプル、プッシュ戦略、セグメンテーション、PPMなどのフレームワークを知ることで戦略立てて考えることが必要な他の事象にも転用できそうだと思った。

0
2022年12月04日

Posted by ブクログ

経営戦略論からみたマーケティング戦略論である。
経営学とは、経営戦略、マーケティング戦略、組織戦略であるが、本書は前者2つを上手く紐づけたもので実務家には理論の適用がイメージしやすい一冊になっていると思う。

0
2021年01月02日

Posted by ブクログ

マーケティングの基本が書かれていて、一緒に議論すべきこととして競争戦略の話もある。

サマリー書籍としてとても良し。
ただし、深く理解するために、専門書の領域の本を追加で読みたくなる。

0
2017年09月23日

Posted by ブクログ

マーケティング全般論がまとまってる良書。マーケティングミックス(4P)、ターゲット市場選定(セグメンテーション)、製品ライフサイクル(S字曲線)、市場地位のマーケティング戦略(リーダ・フォロワ等)、業界構造分析(利益ポテンシャル)、多角化した全社戦略(PPM)などキーワード、利益ポテンシャルの考え方が面白かった。基本的にコモディティ化ってよくなくてポジショニングのイケてる自社製品を出したいよね。各フレームワークからボトルネック的にマーケティング戦略作るか、作ったものをフレームワークで裏付けるかそのあたりは自分のアイディアマンとしてのセンスが問われるんだろうなー。

0
2017年02月19日

Posted by ブクログ

ジュンク堂と丸善がやってる法経書出版協会フェアの、『30歳までに読んでおきたい!「経営」を知る24冊』 に選ばれたという1冊。読んだことがなかったのと、ちょうどマーケティングに関心が高まってたところだったので読んでみました。

タイトルに「わかりやすい」と書いてしまうだけのことはあって、非常にわかりやすい。これ以上分かりやすく書くのは無理だろうと思われるほどに噛み砕いて書いてあって、前提知識が何もなくてもスイスイと理解して読める。
特に「ドメインの定義」に関しては、初めて知る内容で、かなり広い視野でビジネスを見る必要性を実感できる。

0
2013年06月30日

Posted by ブクログ

マーケティングについて何も知らなくても、この本一冊で概略をつかむことができる。要点だけがうまくまとまっていた。

聞いたことのある会社の事例が数多く登場して、具体的なイメージを持つのに役立った。またこの本を読んだことで、企業の動向を報じるニュースを見たときに、自分なりに推察を加える癖がついた。

0
2013年06月03日

Posted by ブクログ

最低でもあと2回は読みたい。
ほんとにわかり易かったし、どんなマーケットに入るかってのを考える上でもとても役に立つことばかりだった。
マーケティング教えるよ!なんてセミナー行ってないで、さっさとこの本読んでればよかった。笑

0
2012年10月26日

Posted by ブクログ

4つのP product place promotion price
3つのW where whom what
導入期 成長期 成熟期 衰退期
リーダー チャレンジャー(攻撃的or共生的)フォロワー ニッチャー
セグメンテーション

ポーター5要因(業界、新規参入、買い手、売り手、代替品)

ハーフィンダール シェア二乗和

Product Portfolio Management
花形 金の木 問題児 負け犬

ドメイン定義(顧客グループ・ニーズ、技術)

0
2012年05月19日

Posted by ブクログ

非常によくまとまっている。
一年前行ったケーススタディの復習としてざっと読んだが、いい勉強になった。この本を一通り読んでから参加できていたら、もっと良い提案ができたのではないかと思う。
実例も多く、マーケティング戦略の重要性を訴えかけてくる。
大きく、未来を論理的に考える時間を定期的に作ること。

0
2011年07月03日

Posted by ブクログ

決して目新しい事はない。古典的な基本のキ。 とりあえずこの内容を自社にあてはめて勉強してみようと思います。
事例も豊富でマーケティングの基礎理解にはお勧めです。

0
2011年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じく就活の時に読んだ本。マーケティング入門書として。
内容
1.ターゲット市場とマーケティング・ミックスのフィットをいかに作るか
 4P、セグメンテーション、ターゲットの選定、製品ライフサイクル各段階の戦略定石、市場地位別の戦略
2.フィットを考える上で重要な、背後のコンテクスト
 業界の構造分析、多角化企業での戦略(PPM)、事業定義・ドメイン定義の重要性
(に)

0
2011年07月03日

Posted by ブクログ

マーケティングを通しての戦略論。

メーカーとか行く友達に見てほしいな。


◆計画のグレシャムの法則 ルーチンな仕事はノン・ルーチンな仕事を駆逐する
◆自社の製品が顧客ニーズの食い合い カニバリゼーション
◆プロダクト、プレイス、プロモーション、プライス
◆シェルフスペース 棚
◆マーケティング・ミックスに対して類似の反応を示すような同質的な市場部分に分解すること セグメンテーション
◆ニッチャー、リーダーそれぞれ戦略
◆製品の価値がその製品を使っている人の数によって決まる時、ネットワーク外部性があるという
◆価格のみで製品選択なされ、使い捨てであること コモディティ
◆製品を特定の市場ニーズに合わせ位置付けることを ポジショニング
◆ミシュランはフランス全土のレストランを紹介するガイドブックを作った、タイヤがすり減る
◆ハーフィンダール指数
◆PPMの考え方 選択的投資、長期志向
◆シュリーフェンプラン

0
2011年02月03日

Posted by ブクログ

これは名著。
このコンセプトでもっと専門的な本書いてくんないかなー。

沼上さんって組織戦略の人というイメージがあったのですがそんなことないですね。
マーケの基本を洗いざらい学ぶにはもってこい。
具体例がすごくユニークです。

0
2011年01月30日

Posted by ブクログ

マーケティングという、名を冠しているが戦略論の本。
これで3回目か4回目になるが、一度基本に振り返る時には役に立つ1冊であると思う。

今回特に印象的だったのは、5章、6章。
5章は、ポーターのfive forcesに関してで、いかに企業を分析していくかについて書かれている。
6章は、企業内の事業部に関してで、いかに資源配分を行うかという意思決定の際に役立つ、PPMについて書かれている。

どのように、印象的だったかについて。
まず、第5章。分析が緻密。こうやって1つずつやらなくてはいけないのか、と思い知らされた。これをツールとして使いこなすには、何回か実際に、この分析を行わないと物にならないだろうなと感じさせられた。
次に、第6章。PPMの横軸が、相対市場シェアであり、自社以外の最大手とのシェアを比較したものであるという点が頭に入っていなかった。あと、売上高を円で表すことによって、2次元グラフに3次元の視点を持ち込めるのも大きい。テクニカルな事以外では、自社の事業の位置づけを改めて確認できるという点、また他社の次の一手を予測しうるという点に気づいた。
あるいは再確認。

時間をおいてもう一度読みたい1冊。

0
2010年11月28日

Posted by ブクログ

講義の教科書として使用。
講義開始前に一読しておいた。
この本のおかげで講義は乗り切れました。わかりやすい。
ちなみに講義は教科書をほとんど使わない講義でした。
それでも乗り切れたのですから、本当にわかりやすいかと。

0
2010年09月15日

Posted by ブクログ

初版は2000年とのことなので、かなり時間が経ってますが、マーケティングの基本を学ぶには良い書籍でした。
ミシュランがパリ郊外のレストランを紹介するガイドブックを作ることで、郊外へ出かけるようになり、車のタイヤの減りが早くなるとは、なかなか面白い視点でした。
また、なぜ人は働くのか、人間は意味のないことはやりたがらない、自分たちの行っている活動が単に目の前の競争相手に勝つことだったり、納期に間に合わせることだけだったら、数年のうちに人間は疲弊し切ってしまう。会社にカネを儲けさせるためだけだったら、社員のやる気はなくなってしまう。
【マーケティングの基本4P】
1.Product(製品)
2.Place(流通)
3.Promotion(販売促進)
4.Price(価格)
【戦略的に思考するための3つの要素】
1.大きく考える
2.未来を考える
3.理論的に考える

0
2021年07月27日

Posted by ブクログ

戦略論の研究者が書いただけあって、マーケティングそのものよりも戦略論寄りの内容となっています。この本に組織論とポジショニング論、RBVあたりを加えたら、戦略論の入門書として成立してしまいそうなくらいです。

一方で、消費者とのインタラクションとか、いかにもマーケティング的な話はあまりありません。企業と消費者とがどのような関係を築いていくのか、といった問いは、マーケティングでは欠かせない論点ですから、このあたりは他のテキストで補う必要がありそうです。

…と考えると、マーケティングのテキストとしても、戦略論のテキストとしても、位置づけの中途半端さがどうしても残ってしまいます。あえて言うなら、戦略とマーケティングとの橋渡しとしての意味合いでしょうか。


ちなみに「CanCam」を「Can Can」と誤記してる。私が読んだのは5刷なのですが、直す気は無いのでしょうか。

0
2011年11月04日

Posted by ブクログ

東大経済学部の「経営戦略」の内容をほぼカバー
ということをテスト後に気がついた

体系的に書かれており、具体例も多く理解しやすい一冊

0
2010年08月05日

Posted by ブクログ

マーケティングについての入門書。
STP、4P、製品ライフサイクルなど、
基本的なマーケティング理論を、
タイトルどおり戦略という視点から説明している。

マーケティングの教科書として、
とてもわかりやすい作りだと思う。
最初に読む1冊としてオススメ。

0
2010年03月25日

「ビジネス・経済」ランキング