【感想・ネタバレ】あかりの湖畔のレビュー

あらすじ

大きな湖のほとりにある「お休み処・風弓亭」の三姉妹。
次女の悠は女優志望、高校生の花映も外の世界に憧れ、一人長女の灯子だけが、生まれ育ったこの場所でいつまでも変わらぬ生活を望んでいた。
ある日、姉妹の前に一人の青年が現れる。「運命を変える」出会いが、封じられた記憶を揺さぶって……。
大切な家族だからこそ、打ち明けられない秘密がある。
人生の小さな分岐点を丹念に描き、心を静かにふるわせる傑作長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

湖畔に佇む休憩処を営みながら暮らす三姉妹のお話。
二人の妹はそれぞれこの不便な場所から東京に出ようとするが、
長女のあかりだけは、何もない日常からはみ出ようとせず、家族と生まれ育った湖畔を離れることをしない。
彼女の心に横たわる、家族から欠けてしまった母親への想いがどのように変化するのか。

彼女たちが暮らす湖畔のごとく、とても静かなお話。
それぞれが抱える秘密は、その言葉が持つとげとげしさのようなものがなく、最後には雪のように溶けていく。
隆史とあかりの手が触れるシーン、ものすごくドラマチックで儚い。
その一方で淳次のいきなりのプロポーズはものすごく安心感があって。
こういうのってヒューマンドラマというのですかね。
思ったより明るくハッピーエンドに終わってよかった!

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2017年04月21日

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