【感想・ネタバレ】孫正義の参謀―ソフトバンク社長室長3000日のレビュー

あらすじ

ボーダフォン買収に続く「光の道論争」、東日本大震災から始まった「自然エネルギーへの挑戦」、スプリント買収による「アメリカ市場への大躍進」といった大舞台の数々で、稀代の経営者・孫正義は、そのとき何を決断し、行動したのか? 衆議院議員からビジネス界に転じ、ソフトバンクの社長室長となった著者が、孫正義と疾駆した8年間3000日にわたる激動の「正史」。

【主な内容】
第1部 携帯事業への参入と「光の道」構想
ケータイ三分の計/大勝負に賭ける/NTTとの対決/「光の道」構想/光の道、公約へ/光の道、通じず
第2部 自然エネルギーへの挑戦
孫正義、「狂」となる/神の意志あり/ユートピアから現実へ
第3部 アメリカ市場への大躍進
アメリカ市場参入の決断/ワシントン大偵察/ワシントンへ「シェルパ」動く/孫正義、都へ行く/世界へ挑む

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Posted by ブクログ

ネタバレ

キャリア事業への新規参入(ボーダホン買収)から、民主党の政権交代の勢いに乗って(時に彼らを乗せて)『光の道』構想の政治的駆け引きをする様子(王者NTTとの戦い)、3.11後の再生エネルギー事業のグローバル展開(国家主席になる直前の習近平との接触など)、スプリント買収劇にまつわる米国ロビーイング活動など、当時の参謀の嶋さんの目線で追体験できる一冊。

ローマ帝国や幕末、孫子の兵法と言ったロールモデル、心得なども随所に出てくる。あの時、参謀嶋さんは、孫さんは、何を思っていたのか、そのヒリヒリ感が伝わってくる。

19年現在の孫さんは『政商』と言われたりしますが、 国を、人類を変えたいという志と会社の規模、関係者らの動き方がこの頃にピントが合ってきたことがわかる。

AppleのジョブズからiPhoneにつながるプロダクトのアイデアを知らされてからの勝負感(スピード、度胸、粘り強さなど)は、ローマ帝国の将軍や幕末の英雄のそれと何ら変わらない凄みがあるように思う。

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2019年12月14日

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