あらすじ
レンブラント、ベラスケス、フェルメールら一七世紀のほとんどすべての芸術家に大きな影響を与えた巨匠、カラヴァッジョ。殺人を犯し、逃亡の末に果てた破滅の生涯と、革新的なバロック美術の傑作を読み解く。
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Posted by ブクログ
カラヴァッジョの生涯とその全作品並びにその当時に制作されたカラヴァッジョ以外の作品を紹介した、昨日から開催されているあべのハルカス美術館の「カラヴァッジョ展」を観に行く前のお供としても最高の1冊。
恥ずかしながらカラヴァッジョの名前を知ったのはちょうど一年前に「カラヴァッジョ展」のチラシを見た時なんですが、そんな僕でも知ってるフェルメールさんやレンブラントさん、ルーベンスさんもカラヴァッジョがいなければ登場しなかったといわれているようで、まずはそれにビックリ!そして、殺人ほかいろいろな犯罪に手を染めた話は事前に友人から聞いていたのですが、ビックリするくらいくだらない理由で犯罪に手を染めていてその点にもビックリ(笑)。でも、どこか憎めない人間の弱さみたいなのも感じられて、とっても面白い本でした♪
長すぎず短すぎず、マニアック過ぎない程度にほどよく丁寧で分かりやすい文章で説明されていて、西洋美術に詳しくない人でもスラスラ読める感じの本。カラヴァッジョの逃亡経路がちょうどイタリア北部から南部までを横断している感じなので、カラヴァッジョの作品を巡る旅のガイドブックとしても良い一冊だと思いました☆おススメ!!