あらすじ
5年間の密着取材から生まれた唯一の公認伝記! 大投資家ウォーレン・バフェットが人生とビジネスを語る。投資戦術はもちろん、今まで明かされなかったプライベートのエピソードも披露。全米ベストセラー第1位。
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Posted by ブクログ
世界一の投資家ウォーレンバフェットの自伝(アリスシュローダーによる著書)
章ごとに時代が変わっており、アメリカの時代背景の説明もあり勉強になる。
登場人物が多いので、続けて読んだほうがいいかもしれない。途中でバフェットの家族以外の人物がよく分からなくなったので、何度か読み返した。
ためになるフレーズが多かった。
・合理性と正直が美徳、興奮や自己欺瞞は過ちの元p54
・二番手になって真似をするという人生を送るのは簡単だが、一番手が間違った音を吹いたらそれは台無しになる。p113
・お金がほしかった。p124
・他人が貪欲になっているときはおそるおそる、まわりが怖がっているときは貪欲にp440
Posted by ブクログ
[ころころ,こつこつ]「オマハの賢人」との異名を持ち,広く賞賛を集める投資家のウォーレン・バフェット。世界一の大富豪に輝いたこともある人物は,どのような信条を胸に抱きながら投資を行っていたのか......。著者は,バフェットと話すことができる唯一のアナリストと言われるアリス・シュローダー。訳者は,『フラット化する世界』等の翻訳で知られる伏見威蕃。原題は,『The Snowball: Warren Buffett and the Business of Life』。
ウォーレン・バフェットのありとあらゆる側面が盛り込まれた一冊。世界一の投資家の本と聞くとやたらお金の話に終始するような印象を受けるのですが,実際に読んでみると,「人生とは何か」という普遍的な問いを考えることのできる壮大な作品に仕上がっていました。とても分厚い本なので投資する時間はかなりの量に上るかと思いますが,確実に良いリターンも期待できるかと。
〜「ちょうどいい具合の雪があれば,雪の玉はかならず大きくなる。私の場合がそうだった。お金を複利で増やすことだけをいってるのではないよ。この世のことを理解し,どういう友人たちを増やすかという面でもそうだった。時間をかけて選ばなければならないし,雪がよくくっついてくれるには,それなりの人間にならなければならない。自分が湿った雪そのものになる必要がある。雪の玉は山を登ってひきかえすことはできないから,転がりながら雪をくっつけていったほうがいい。人生とはそういうものだ」〜
これ以外にも引用したい金言がたくさんありました☆5つ
※本レビューは上中下巻を通してのものです。
Posted by ブクログ
バフェットの半生記。自伝的な内容で、色々と知らないことも多くて面白かった。
父親はもとブローカーで下院議員にもなっている
もともと計数に強く、6歳のときには教会で退屈したので賛美歌の作曲者の生没年から寿命を計算していた。しかし、敬虔なはずの人たちが長生きしていないことを知り、進行に疑いを持ち始めた
高校生時代から、床屋にピンボールマシンを設置して回ったり、商才をいかんなく発揮していた。
株式については安全マージンなど、グレアムの思想を理解し、実践していたが、過剰な分散は合理的でないと思っていた。
一方、マンガーはフィッシャーの成長株の考え方を信奉しており、これがバフェットにも影響を与えた。
・時は会社の優劣を見極める優れた尺度である。まずまずの会社をすばらしい値段で買うよりも、すばらしい会社をまずまずの値段で買うほうがずっといい。
小売業には非常に慎重。すぐれた会社もいずれ競争に巻き込まれてダメになる、と考えて手を出さない
・投資とは、消費を延期することです。いまお金を出して、あとでもっと大きなお金になって戻ってくるわけです。ほんとうに大事な問題はふたつだけです。ひとつは、どれだけ戻って来るか、もうひとつは、いつ戻ってくるか
・私が他人にお金のことで助言するのがもっとも得意だったのは21歳のときだった。誰も私の話を聞かなかった。どこかで立ち上がってすごく賢いことをいっても、たいして注意を払われなかった。いまは世界一愚かなことを言っても、そこになにか隠れた重大な意味があるとみんなが考える
・一階から100階へ上がって、98階まで戻ると、一階から二階へ上がったときよりも不満に感じるものだ。だが、そういう気持ちは抑えなければならない。だってまだ98階にいるのだから(CEOが多少批判されたり、多少の損をしたからどうだというのだ。家族がいて健康で、世界のために役立つことができる状態であれば恨みつらみをならべるのでなく、ものごとに感謝すべき)