あらすじ
通帳の残金、二万円。東大卒、元キャリア官僚の自信に満ち溢れたエリートが、自由に憧れて、肩書きを捨てたら、まったく社会に通用しなかった! 仕事もお金も仲間もない「地獄」で見出した「頼れない」時代の働き方とは? 経産省や都知事選の体験を盛り込み、未来を予言。生き延びたいなら、こう働くしかない!
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Posted by ブクログ
役所にいると「今の知識を使って起業できるんじゃないか」と思うことがあります。
著者は勝算もなくやってしまうんですね。
僕個人としても万が一何かがあればあいりんの辺りでなんでもやりながら生きていく気概はあります。
でも好き好んでやるべきではないんですよねσ^_^;
数年前の自分もこういうところがあったので今更ながらに反省します。
そういう意味で司法試験を断念せざるを得なくなったのは天命かもしれません。
その中で著者が行き着いた
「セルフブランディング」
は組織の中にいる僕にも大いに参考になります。
自分が得意なことは何か。
自分に何ができるのか。
徹底的に考えることは生活に余裕があるうちにやっておくべきことやなと痛感しました。
さて自分には何ができるんやろ。
生活保護の知識はそれなりにあります。
福祉の知識も同じくらいあります。
法律の知識もかじった程度にはあります。
役所の仕組みはそれなりにわかってます。
今自分にできることは市場にニーズはないかもしれませんがこの次にする仕事(何をするのかわかりませんが)がブレイクスルーになるかもしれません。
明日読む本が示唆を与えてくれるかもしれません。
ただ来たる日のために努力しておかないとチャンスは逃げていくように思います。
子供達にチャンスの神様の前髪を掴めと言ってる父親ですからまずは自分がやらんといけません。
まあ色々と考えさせてくれる本でした。
Posted by ブクログ
元METIの宇佐美さんの話。自由の地獄に陥った経験を持つ筆者が這い上がるまでの話。メモ。(1)会社では目の前の仕事にしっかり取り組み、専門技能やマネジメントを習得。同時に在職中からセルフブランディングを展開し会社の暖簾を借りる形で独立、フリーエージェント化したら、もといた会社に恩を返す。
⑵会社にアイデンティティを求めるのが日本人。職業にアイデンティティを求めるのが欧米人。(3)日本の労働慣行は激しい労使紛争のトラウマと高度成長期の労働力不足の条件の組合せ。
(4)日本のメーカーというのは例えるならば、それぞれが巨大なムラだ。ムラの中で起きる事は何でもそのムラに暮らす住人で解決するので、よそ者は受け付けず排除してしまう。…環境が変わって住人だけでは解決出来ない問題が起きた場合は、決断が出来ないので先送りという選択をすることになる。…問題が大きくやって徐々にムラで養えない「厄介者」が増えてくると長老たちが示し合わせ、お上に相談に行く。
(5)雇用の維持こそが大事なルールでそれを維持するために先送りする事こそ経営であり政治であった。
(6)現在でも本質的な製品の変化が長く起きていない業界において団塊型キャリアモデルは一つの有効は働き方として機能してきます。
(7)単純に考えれば国民の金融資産1645兆円なら現在の政府の累積債務残高の985兆円強を引く、差額の660兆円分が日本国民が日本政府にお金を貸せる余力。
(8)2030年になると政治的な覇権が団塊ジュニア世代に移り、この時になってやっと、年金制度を含む社会保障制度の抜本的な改革が議論される事になるはずです。
(9)本来私達には自由に選び、使うことが出来る自由な権利が与えられています。人間関係と時間。誰と付き合うかどのように時間を過ごすか。
(10)腐れ縁の価値を見直す。自分と補完関係を築けそうな人。…人と一緒に動いて何かを作り上げて行くという経験自体、自信や信頼に繋がる。
Posted by ブクログ
以前から著者のブログは読んでいましたので、ブログでのPRなどにうまい具合に釣られて購入。
東大卒の若手エリート官僚が勢いに任せて退職してみたところが、それまでお付き合いしていた方のほとんどに相手にされなくて挫折みたいなお話は、すでにブログなどで知っておりましたし、官公庁でなくいわゆる名の通った大企業から独立開業された方からの同様のエピソードは過去にも目にしたことがありましたので、あまり目新しいものではありませんでした。
が、しかし、それだけで終わらないのがこの一冊。
第四章:なぜ「会社」と「国」に頼れなくなったか
では、客観的なデータに基づいた現状と将来について述べられています。
第五章:そして、その頼れない世界で生き抜く技術
も、総仕上げの章としてよくまとまっていると感じました。
私の想定していた期待値を超える内容が後半部分に書かれていました。
付箋は15枚付きました。
Posted by ブクログ
経産省を退職してから危機的に貧しい暮らしを乗り越えフリーランスとして軌道に乗るまで。
元官僚の使える専門性と使えない専門性。仕事の人脈は退職と共になくなると考えるべき。
日本で終身雇用が定着した歴史的背景とその成功の時代、崩壊の経緯。
組織に依存できない今、将来のフリーランスを念頭にするべきことは、
?専門性を身につける
?セルフブランディング
?ネットワーキング
Posted by ブクログ
元経産相官僚の方でいまはフリーランスでエネルギー関連の仕事をしているかた。
日本的な働き方、企業に忠誠を誓いその見返りとして肩書や地位とサラリーを与えるという形がどういう風に生まれて、どういうメリットデメリットがあるのかわかって面白かった。
段階的ではあると思うが将来的に企業ではなく人や仕事が重要になる社会は訪れると思うので、自分の専門を磨いて緩いつながりで仕事をするようになるのではないかと思った。
「グローバルマッチョ思想」←面白かった。
Posted by ブクログ
〈目次〉
はじめに
第一章 肩書き捨てたら地獄だった
第二章 たどりついた「セルフブランディング」という戦略
第三章 これからの働き方~フリーエージェント論
第四章 なぜ「会社」と「国」に頼れなくなったのか
第五章 そして、その頼れない世界で生き抜く技術
〈内容〉
東大卒の元通産省キャリア官僚が、組織に居続けることへの疑問から退職したが、プライドが邪魔をして自立に苦労するが、「腐れ縁」と「セルフブランディング」によって、自立の道に成功したという話。現状の日本社会の分析などよくできている。何よりも苦労がヒトを作った感がある。
今後の日本において生きていくための知恵がちりばめられている。
Posted by ブクログ
[雑感]
■新たな知見はなかったが,読後感はよかった。
ので,すこし高めの評価にしました。
[備忘録]
■セルフブランディングの最終目的とは,
背伸びをしていない自分そのものの人生を
理解してもらい,他人を巻き込み,
応援してもらえるかということ。
その際に最も有効なツールは「コンプレックス」である。
(p72)
■安定というものは誰かが与えてくれるものではない。
自分自身でどの市場に向き合うか覚悟を決め,
多くの時間をかけて学び,発信と認知を繰り返して
やっと獲得できる。(p176)
■「戦う市場を見つけ,そこで発信を続けて評価される
セルフブランドを作る」ことこそが本当の意味での
安定につながる。(p181)
Posted by ブクログ
資格も資金も持たない著者が「経産省官僚」という肩書きを捨ててからの2~3年の間に、どういう道程を歩んできたか、ということが、生々しく語られている一冊。
著者自身も認めているとおり、元いた場所の「特別なブランド」が、今の成功につながっていることは明らかで、独立を目指す全ての人に普遍化できる話ではないが、肩書きを捨てた後の人脈の築き方や、「かつての肩書き」とどう付き合いながらセルフブランディングしていくか、という考察のあたりは、一読する価値はあると思う。
ちなみに、「アンチグローバルマッチョ」のくだりは、自分も大いに共感(笑)。その思考に共感できるかどうか、も、本書の評価には多少なりとも影響するような気がする。
Posted by ブクログ
読み物として非常に面白かった。ドン底から復活する人生の話。今ドン底にいる人には役立つヒントを、そうでない人には危機感を与えるものだったと思う。
組織に属していても、決して安心してはいけないということは、肝に銘じたい。
Posted by ブクログ
経産省官僚をやめていまは実業家、コンサルタント、コメンテーター、著述業などしている著者のほんのしばしの窮乏をして「肩書捨てたら地獄だった」とのこと。もっと大変な境遇の人がいっぱいいるだろう。この本を手に取るのって、東大卒の官僚だったやつがつらい思いしてるなんていい気味みたいな気持ちじゃないかな。そんな意地悪な気持ちが満たされるかというと全然。ちゃんとあっという間に自分を立て直していまに至るという感じで、正直なところこれのどこが地獄なのって感じ。
後半は著者が現代日本を分析し、これからの時代はどんなふうに生きていくべきかを論じていらっしゃるんだけど、まあどこかで聞いたことのある話ばかり。唯一ともいえるくらいだけど、ほーっと思ったのは著者が独立後に最も影響を受けた人として杉村太蔵を紹介していたこと。ちょっと見直した。偏見はいかんね。
Posted by ブクログ
日本では最初に入社する会社が若造を一人前まで育ててくれる。その恩に対し、ある程度成長して仕事で貢献できるようになるまで頑張り、会社を卒業、初めは会社のブランドを借りながら徐々に自分のブランドを形作り、フリーエージェント化して生き抜く。
本の半分は、これからの時代の生き方、働き方やそのノウハウについて書かれているのだけれど、地獄のインパクトが強すぎて、会社にしがみつかなくちゃと読まれてしまいそう。
Posted by ブクログ
経産省官僚の肩書を捨てた著者が、その後一念発起し開業した話。
ただ前半は本人の話なので面白いのだけど、後半は彼の説くセルフブランディングの話なので、その分析自体はともかくとして、内容的にはごく一般的な話だった。
Posted by ブクログ
給与明細をブログで公開した若手官僚として名を馳せた著者が、経産省を辞めて独立して挫折を味わった経験から、今後の働き方について提言している。第4章では、雇用情勢の変化の分析も行っており、特に新しい視点はなかったが、流石元官僚だけあって、関係明快によくまとまっていると感じた。
題名に「地獄」とあるが、結局、今はベンチャー企業の代表取締役としてそれなりにやっているようで、そこまでのインパクトはなかった。また、本書を読んでいると、著者の浅はかさを感じるとともに、いまだに「肩書きエリート」としての驕りが見え隠れして鼻白んだ。
しかし、自分から辞めないにしても、突然、今の「肩書き」がなくなったらどうやって生きていったらいいのだろうという漠然とした不安は自分も持っており、この本のテーマは興味深いものだった。
著者は、フリーエージェントとしての生き方を提唱しているが、その土台は「肩書き」の上に積み上げていくのが近道と指摘し、今の仕事に関わる能力を高めるべきだと主張している。そして、いつでも「仕事を選べる」状態にしておくことを提起している。著者の主張は大筋で納得のできるものであった。とりあえずは、今の会社で基礎となる専門性を身につけるとともに、万一のことも考えてセルフブランディングの方向性を定めるということが大切だと感じた。
Posted by ブクログ
元官僚の宇佐見典也氏が、肩書きを捨てた後の地獄とそこから這い上がった実話を通して、いつでもフリーエージェントになる覚悟を持って働くことの大切さを語った一冊。セルフプロデュースのもとは、これまでの自分の人生にしかない。自分が経てきたストーリーからしか生まれない。16歳にして早稲田の商店会の会長を勤めた木下斉さんの話も面白そうだった。資本の流入で地方にシャッター街が生まれるという紋切り型の話に異議を唱え、地方の商店が市場原理に逆らう気概を持っていないことも原因のひとつだと言う。シャッターを閉めてる店は年金で暮らせてるから。その証拠に地方の風俗は年金支払日に混雑してる、とか。肩書きを捨てながら、新しい肩書きを手に入れて行く人々のたくましい生き方。中盤の今後の雇用形態が変わって行く話はつらすぎて読めなかったけど…。
Posted by ブクログ
いまの時代によくあるような、自分の力でサバイバルしていけっていう本。タイトルがキャッチーでよかったな。でも、内容が長々しく感じてしまった。もうちょっと字は小さいほうがよかったかな。
Posted by ブクログ
起業しようとかフリーエージェント的に働こうと思って準備している人にとっては何を今さらの内容。仕事のなかった時期の話は、地獄というほどの地獄なのかとも思うが、それはまあ本人次第ってことで。後から筆者が「アンチグローバルマッチョ」の人だと知った。
Posted by ブクログ
フリーランスとして生きるためにがテーマ。
以下、フリーランスとして重要な点。
①会社や組織で働きながら専門性を磨く。
②与えたいイメージを考えて、セルフブランディングする。(SNSやブログで)
③ネットワークを構築する。(コンサルだったらクライアントとかか…)
Posted by ブクログ
佐藤優氏が勉強会動画で言及していたので購入。
タイトルも面白かったが、著者の苦しい時代と、出会った人のエピソードはとても面白かった。しかしながら途中はなぜか退屈で、誰でも書いているような教科書的な分析で時間の無駄とさえ感じた。
そう思いつつ終章に行き着き、杉村太蔵に著者が「そんな話ばかりでは誰にも相手をされない」というようなことを言われたというエピソードがあり、私がつまらないと思った理由を発見した思いだった。
杉村太蔵についても多少面白い人物であると見直した。
本にするために世の中の分析やら何やらの、タイトルとは少し離れた(膨らましとも思える)箇所があってそれが面白くないと思った。著者本人の体験やら思いやら感じたところはとても面白かったが、分析ともなるとなんだか官僚的、教科書的で、わざわざこの著者の本で教えられなくても良いとさえ思ってつまらなかった。
そういう意味で星三つ。
Posted by ブクログ
○元経済産業省職員の宇佐美氏の作品。
○仕事を辞めてから現在に至るまでの過酷な状況などをつづった作品。
○共感できる部分もあるが、総じて、何が言いたいのかわからないような感じになっており、本全体が総花的になっていて残念。結局、何が言いたかったのだろう・・・・