【感想・ネタバレ】筺底のエルピス5 -迷い子たちの一歩-のレビュー

あらすじ

癒やせぬ傷を抱え、狩人たちは前を向く。

殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。
だが、その脅威に立ち向かうべき狩人たちは、断絶を経た長い歴史の結果として、不毛な衝突を続けていた。

白い鬼の出現によって口火が切られた組織間抗争こそ無事終結したものの、未来を切り捨てる戦の果てに、多くの者が傷つき、道を見失う。
背負う重責に震える者。慢心の罠に陥る者。無能さを悔やむ者。自身との軋轢に苦しむ者。欲望へと走る者。救いたい者を救えぬ者。そして地獄から流れ着き、独房でひとり、静かな狂気に沈もうとする者。そんな彼らを立ち上がらせるのは、はたして誰による、いかなる選択なのか。

新たなる鬼の脅威。秘密の開示の先に待つ、太古の闇。
時を超える旅によって増殖し、この世にふたり存在することになった乾叶を渦の中心として、歴史の背後に潜んでいた数多の謎も浮上を始める。

残酷な運命に抗うべく、傷だらけの迷い子たちがそれぞれ踏み出す、新たな一歩とは。
人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。再起と転換の第5弾。

※「ガ報」付き!

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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

#日本SF読者クラブ 表紙を眺めては、ページを開くのを躊躇していた。中を見るのが怖かった。前巻の結末が、あまりにも... 叶とカナエ。同一人物であるが、2歳の差。カナエは人類が絶滅していくなか、鬼とよばれても生き延びてきた。埋めようもない壮絶な体験の差。そんな二人(とくにカナエ)をどう扱ったらよいのか周囲もわからない。もちろん本人も。今月第6巻が出版されるが、すんなりページを開けるだろうか。

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2019年01月11日

Posted by ブクログ

前巻はそこまでやるのかという驚きの内容だったが
今巻はあそこまでやっておいてこうなるのかと別方向の驚きだった
黍ちゃんも絶句だね
作者が好きなように書き過ぎでまとまりわるい気がすごくするが
ここまで奔放に振れればどこまでいくか見てみたい期待の方が上なので良い

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2018年10月17日

Posted by ブクログ

前巻までの怒涛の展開から一転、ヒロインにとっても、そして読者にとっても仕切り直しの巻となった。瀕死の精神状態から次巻以降に備えて再生を測る時なのだ。その過程で、新たなる謎と不穏な予感が見え隠れする見せ方も非常にうまい。前巻でああこういう話ね、とたかを括っていたら、まだまだ奥が深かった。このシリーズの底知れなさを実感する巻でもあった。前巻までの緊迫と絶望に比べると、間の抜けたキャラクターや微笑ましいノリに少し心を穏やかにできた。(少々デフォルメされたキャラは気になるが)

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2022年05月24日

Posted by ブクログ

インターバル取らないと読む気にならない
恐怖のデスゲームなラノベ、第5弾。

パラドックスすら物語の一部。
え? え?
今まで読んできた物語は
人類滅亡しちゃった並行世界?
いや、こちらがまだ未決定の世界か。
なんか把握しきれてないけど
大雑把に物語につきあうことにしよう。

今回は意外とデスゲームじゃなくて
(前回がひどかったからな)
組織を立て直していく話でした。
その中で、これまでと同じやりかたでは
新しい未来は創れないと決意を新たにしていく。
ちょいちょい青春少女漫画的な
癒しのページもはさみつつ。

それにしても前巻読んだのが
去年の5月って、開きすぎだろう(汗)
近いうちに6巻も読んだ方がいいな。

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2021年03月19日

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