あらすじ
人類の存亡をかけた影なる戦い。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。
日本の暗部である《門部》は、不可視の存在を網膜に投影する改造眼球『天眼』と、時を止める超常の柩『停時フィールド』を武器とし、そのプログラムを追い立て、狩り、そして葬り続けてきた鬼狩りの組織だ。
時は現代。
百刈圭(ももかり・けい)と、乾叶(いぬい・かなえ)――心に傷を抱えて戦う二人が遭遇したのは、歴史上、たった六体しか確認されていない《白鬼》だった。
叶の親友に憑依したその鬼を巡って組織が揺れる中、黒ずくめの刺客《ゲオルギウス会》が動き始める。それは日本を守護する《門部》と同じように、ヨーロッパで連綿と戦い続けてきたもうひとつの鬼狩りの組織――バチカンの狩人たちだった。
《白鬼》とは何か。二つの組織の衝突はいかなる戦いを引き起こすのか。そして、滅亡を防ぐ希望はあるのか。
人類の存亡をかけて戦う、影なる戦士たちの一大叙事詩が、いま語られる。
気鋭・オキシタケヒコが描く異能バトルアクションシリーズ。イラストは各方面で活躍中のtoi8が担当。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
SFものの傑作と聞いたので読み始めてみた。
1巻の内容は、とても良くできた能力バトルもの。事象に対する科学的な描写がしっかりされている一方で、能力の設定が面白いラノベらしいラノベだな、という印象。1巻でいきなり国外の組織(しかもバチカン)が出てきたと、展開にはとてもワクワクさせられる。
ワームホールとか1万年後の未来とか鬼のシステムとか、SF的な要素がより深掘りさせそうなふんいきもあって、次巻も楽しみ!
Posted by ブクログ
タイムループを宇宙規模でガチ考察して練り上げましたみたいな話で面白すぎた…SFにどっぷりハマりながらバトルにも頭まで浸りかつ人類について思いを馳せつつ異星人との出会いにときめくシリーズ。
最後は結一行の結末を考えるとそうなるよなぁという寂しさがありつつ、作者さんの人間への愛みたいなのひしひしと伝わってきた。
最初に提示された百刈の一万年後とエピローグの伊吹の一万年後、あんなに色んなことがあったのに彼らの時空では持つ意味が変わらないのが潔く、けれどマクロの宇宙視点ではもっと大きな希望があり、一方で人類がその恩恵に預かれるかはわからないし、その人類がそもそもこの時空の人類とイコールではない可能性が絶望的で、ミクロな絶望とマクロな希望が抱き合わせなのがテーマへの解としてしみじみ良かった!!